妙西(読み)みょうさい

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「妙西」の解説

妙西(2) みょうさい

1514-1598 戦国-織豊時代,徳川家康伯母
永正(えいしょう)11年生まれ。石川清兼にとつぎ,家成を生む。松平広忠に離縁された妹於大(おだい)(伝通院)にかわって,竹千代(家康)を3歳から養育。一向宗の門徒で,夫の死後に出家する。三河(愛知県)一向一揆(いっき)の鎮圧後,その復興をうったえる。天正(てんしょう)11年家康から許可状を得,一揆の拠点となった本宗寺を再建した。慶長3年2月7日死去。85歳。名は妙春とも。

妙西(1) みょうさい

?-? 戦国時代の鉄砲鍛冶(かじ)。
紀伊(きい)根来寺(ねごろじ)(和歌山県)の門前町にすみ,天文(てんぶん)13年(1544)津田監物(けんもつ)に依頼されて種子島(たねがしま)銃を製作。堺鉄砲鍛冶の基礎をつくったとつたえられる。子孫は代々芝辻理右衛門を称し,江戸幕府の鉄砲鍛冶御用をつとめた。通称は清右衛門。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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