(読み)ソン

デジタル大辞泉 「存」の意味・読み・例文・類語

そん【存】[漢字項目]

[音]ソン(呉) ゾン(漢)
学習漢字]6年
ソン
現にある。生きている。「存在存続存廃存否存亡存立依存既存共存現存厳存残存自存
保ち持つ。「恵存
いたわり尋ねる。「存問
ゾン
保ち持つ。「温存保存
生きながらえる。「存生ぞんじょう存命実存生存
思う。心得る。「存意存外存念存分異存一存所存
[名のり]あきら・あり・ある・さだ・すすむ・たもつ・つぎ・なが・のぶ・まさ・やす

ぞん【存】[漢字項目]

そん

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精選版 日本国語大辞典 「存」の意味・読み・例文・類語

ぞん【存】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「そん」とも )
  2. あること。存在すること。生存すること。現存。
    1. [初出の実例]「亡を存にしないたぞ」(出典:史記抄(1477)一二)
    2. [その他の文献]〔書経‐仲虺之誥〕
  3. 思い。考え。おもわく。〔礼記‐祭義〕

ぞん‐じ【存】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「ぞんずる(存)」の連用形名詞化 ) 知っていること。承知していること。思っていること。
    1. [初出の実例]「各存(ゾンジ)の旨有ば、子細を奏聞して聖断を仰べき処に」(出典:金刀比羅本保元(1220頃か)下)

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普及版 字通 「存」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 6画

[字音] ソン・ゾン
[字訓] ある・いきる・ながらえる・おもう・とう

[説文解字]

[字形] 会意
才(さい)+子。才は榜示の木。木に祝の器である(さい)をつけた形は才。在の初文で、神がここに在り、その占有支配する意を示す。その聖化の儀礼によって、生存が保障されることを存という。〔説文〕十四下に「恤(うれ)ひ問ふなり」とあり、才声とするが声が合わず、〔段注〕に在の省文に従うとする。才は在の初文である。在は才と士に従い、士は鉞頭の象。才にさらに聖器の鉞(まさかり)を加えた形で、存在はほとんど同義に用いる。

[訓義]
1. ある、神聖なものとしてある。
2. いきる、いきながらえる、たもつ、とどまる、やすらか。
3. おもう、とう、みる、いたる。
4. (せん)と通じ、すすめる、そなえる。

[古辞書の訓]
名義抄〕存 アリ・トドム・イク・ノコル・マシマス・メグム

[声系]
〔説文〕に存声としてなど二字を収める。はまた(薦)に作る。

[熟語]
存愛・存安・存案存慰・存活存款・存義存救存眷・存候存査・存済・存在存祀存肆存賜・存謝・存存恤・存潤・存処存剰・存心・存神・存生・存想・存続存蓄・存・存念・存否存撫存覆・存亡・存没・存命・存目・存問・存養・存立・存労・存録
[下接語]
愛存・安存・依存・異存・慰存・遺存・一存・永存・温存・既存・共存・具存・恵存・見存・現存・厳存・儼存・残存・思存・自存・実存・所存・心存・生存・長存・道存・撫存・並存・併存・保存・亡存・黙存・両存

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