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宇都宮遯庵 うつのみや とんあん

美術人名辞典の解説

宇都宮遯庵

江戸前期の儒者周防生。名は的、字は由的、遯庵は号、別号に頑拙。松永尺五に程朱学を修学する。のち岩国に帰り、藩学に貢献する。寛永6年(1629)歿、77才。

出典 (株)思文閣美術人名辞典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

宇都宮遯庵 うつのみや-とんあん

1633-1707 江戸時代前期の儒者。
寛永10年2月30日生まれ。松永尺五(せきご)にまなび,郷里の周防(すおう)(山口県)岩国の吉川(きっかわ)家につかえる。延宝3年「日本古今人物史」で幕府のとがめをうけ,岩国に禁固。赦免後京都でおしえ,晩年ふたたび吉川家で教授。初学者むきの標註書をおおくあらわした。宝永4年10月10日死去。75歳。名は的。字(あざな)は由的。通称は三近。別号に頑拙。

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朝日日本歴史人物事典の解説

宇都宮遯庵

没年:宝永6.10.10(1709.11.11)
生年:寛永10.2.30(1633.4.8)
江戸前期の儒学者。名は的,字は由的,通称三近,遯庵(晩年に頑拙)と号す。累代周防国(山口県)岩国吉川家に仕える家に生まれ,17歳にして京都の松永尺五に従学,明暦3(1657)年には岩国に儒者として召還され,領主吉川広正から広逵までの4代,京都と郷里とを往来しながら終生家中の和漢にわたる文芸,教学の指導的立場にあった。その間延宝3(1675)年と8年の2度謫居を命じられており,その著書『日本古今人物史』(1672)所載「中川清秀伝」中にあるキリスト教記事が幕府の忌諱に触れたことが原因とされるが詳細は不明。和歌和文,詩文連句における縦横無尽の才はもとより,強固な典拠主義による圧倒的な注釈能力は『鼇頭評註古文真宝前集』『七才子集註解』『蒙求詳説』『錦繍段標註』など多くの漢籍標註書に顕現し,いまでも命脈を保つものが少なくない。その鋭敏な言語感覚に基づく方法には荻生徂徠の古文辞学に先んじた要素があり,実際徂徠も若年に影響を受けたといわれる。<著作>『遯庵詩集』『遯庵文集』<参考文献>潟沼誠二「宇都宮遯庵試論」(『儒学と国学』),桂芳樹『宇都宮遯庵』

(宮崎修多)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

うつのみやとんあん【宇都宮遯庵】

1633‐1709(寛永10‐宝永6)
江戸初期の儒者。名は的,字は由的,遯庵は号。周防(すおう)岩国藩士。京都に出て,松永尺五に朱子学を学ぶ。著書が徳川幕府のとがめを受けて,国元で閉門を命ぜられたことがあったが,1675年(延宝3)許されてふたたび京都に出て,以後は晩年に岩国にもどるまで京都に居住した。儒者として独創的な思想を有していたわけではないが,儒学・漢詩文典籍の平易な注釈書を多数著し,それらの典籍の普及に大きな役割を果たした。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

うつのみやとんあん【宇都宮遯庵】

1633~1707) 江戸前・中期の儒学者。岩国藩儒。名は的、通称は三近。松永尺五に朱子学を学ぶ。著「日本古今人物史」中の秀吉の部下、中川清秀(1542~1583)の項の記載が幕府にとがめられ、岩国に数年蟄居ちつきよを命ぜられた。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

宇都宮遯庵
うつのみやとんあん
(1633―1707)

江戸前期の儒学者。名は由的(ゆてき)、字(あざな)は三近。遯庵、頑拙(がんせつ)と号す。周防(すおう)(山口県)の人。京都の松永尺五(まつながせきご)に学ぶ。京都で開塾し、経書の標注書を多く著し、儒学の振興に寄与した。その著『日本古今人物史』の一部が幕府の忌諱(きい)に触れ、寛文(かんぶん)(1661~1673)末岩国に禁固されたが、1675年(延宝3)許されて帰京した。1678年岩国藩の儒者となり、1691年(元禄4)には岩国に帰って藩学の振興に尽くした。[玉懸博之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

367日誕生日大事典の解説

宇都宮遯庵 (うつのみやとんあん)

生年月日:1633年2月30日
江戸時代前期;中期の蘭学者
1709年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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