精選版 日本国語大辞典 「宮古路薗八」の意味・読み・例文・類語
みやこじ‐そのはち【宮古路薗八】
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宮古路節の太夫。(1)初世 生没年不詳。宮古路豊後掾の高弟。経歴その他不詳。(2)2世(?-1785(天明5)) 本名木岡光義。平呉と号する。初世の弟子。前名家太夫。初世の没後2世を継いだが,1762年(宝暦12)ころ宮薗豊前と改名,さらに66年(明和3)宮薗鸞鳳軒(らんぽうけん)と改め,宮薗節を創始した。劇場出演はなかったが,当時上方で盛んだった国太夫節(豊後節)の統領的存在であったらしい。美声で作詞・作曲に優れ,多くの作品を書いたが,現在10段が残されている。(3)3世 生没年不詳。2世と同じころ活躍。初世の門弟。前名可(哥)内。1758年(宝暦8)ころ春富士正伝と改名,一時出雲,出雲掾を名のった。71年(明和8)ころ江戸に下り3世を名のったらしい。正伝節(しようでんぶし)というフシが残っている。
執筆者:竹内 道敬
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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