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千葉県館山市大神宮に鎮座。本社(上宮)に天太玉(あめのふとだま)命を主神とし,妃の天比理刀咩(あめのひりとめ)命と斎部(いんべ)五部神を配祀し,摂社(下宮)に天富(あめのとみ)命をまつる。《古語拾遺》に,神武天皇東征ののち,すでに阿波国に入りその地を開拓していた斎部氏(忌部氏)の天富命が,さらに阿波国斎部をひきいて東国に至り,安房郡を開拓し,そこに祖神天太玉命をまつったのが本社の創建としるす。859年(貞観1)正三位に叙され,延喜の制で名神大社,のち安房国の一宮とされる。中世以降武将の崇敬あつく,領主里見氏は社殿造営,社領寄進をし,徳川幕府も朱印領30石を安堵した。例祭8月10日。
執筆者:鎌田 純一
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千葉県館山(たてやま)市大神宮に鎮座。祭神は、天太玉命(あめのふとたまのみこと)を主神とし、后神天比理刀咩命(あめのひりとめのみこと)を配祀(はいし)する。摂社(せっしゃ)に弟神天忍日命(あめのおしひのみこと)、孫神天富命(あめのとみのみこと)を祀(まつ)る。『古語拾遺』によれば、神武(じんむ)天皇の御代に天富命が阿波(あわ)(徳島県)の忌部(いんべ)を率いてこの地に至り開拓を始め、やがて天太玉命を祀ったのが濫觴(らんしょう)という。付近に天富命上陸の地などの口碑も残る。『延喜式(えんぎしき)』で名神大社に列し、長く安房国一宮(いちのみや)として信仰を集め、明治の官制では官幣大社に列した。8月10日に行われる例祭浜降(はまおり)神事は名高い。また年末から新年にかけて行われる神狩(みかり)神事は物忌(ものいみ)の厳しい祭りとして有名。
[茂木貞純]
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