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小宮豊隆 こみや とよたか

美術人名辞典の解説

小宮豊隆

ドイツ文学者。文芸評論家。東大卒。ドイツ留学後東北大学教授。在学中夏目漱石門下生として、高浜虚子寺田寅彦森田草平らと木旺会に出席して漱石主宰の東京朝日新聞文芸欄の仕事をする機会を得て、安部次郎、安倍能成らと親交を結んだ。生涯漱石を敬愛し、漱石歿後は『漱石全集』の編集に専念。戦後東京音楽学校々長、学習院大教授。学士院会員。芸術院賞受賞。大正期教養派の代表的知識人である。著書あり。昭和41年(1966)歿、83才。

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百科事典マイペディアの解説

小宮豊隆【こみやとよたか】

評論家。福岡県生れ。東大独文科卒。ドイツ留学後,東北大学教授。戦後は学習院大学教授,同短大学長などを歴任夏目漱石師事し,森田草平らとともに反自然主義的文芸評論や演劇評論を書いた。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

小宮豊隆 こみや-とよたか

1884-1966 大正-昭和時代のドイツ文学者,文芸評論家。
明治17年3月7日生まれ。東京帝大在学中夏目漱石(そうせき)の薫陶をうけ,卒業後は文芸・演劇評論に活躍。「漱石全集」の編集にもたずさわる。大正13年東北帝大教授となり,伝統芸術の研究でも知られた。昭和21年東京音楽学校(現東京芸大)校長。のち学習院大教授。29年「夏目漱石」で芸術院賞。学士院会員。昭和41年5月3日死去。82歳。福岡県出身。著作に「芭蕉(ばしょう)の研究」「能と歌舞伎」など。

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大辞林 第三版の解説

こみやとよたか【小宮豊隆】

1884~1966) 独文学者・評論家。福岡県生まれ。漱石に師事。文芸・演劇評論で知られる。「漱石全集」の編纂に尽力。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

小宮豊隆
こみやとよたか

[生]1884.3.7. 福岡,犀川
[没]1966.5.3. 東京
評論家。第一高等学校を経て 1908年東京大学独文科卒業,大学院に進んだ。慶應義塾大学,東北大学でドイツ文学を講じ,46年東京音楽学校校長。夏目漱石門下の逸材として『「三四郎」を読む』 (1909) で日本における西欧印象批評の方法を確立。『伝統芸術研究』 (23) で日本の伝統芸術の再評価に努め,綿密な調査のもとに書き上げた『夏目漱石』 (38) ,『漱石の芸術』 (42) も名著として定評がある。 54年日本芸術院賞受賞。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

小宮豊隆
こみやとよたか
(1884―1966)

評論家。福岡県生まれ。東京帝国大学独文科卒業。明治末期、夏目漱石(そうせき)門下の論客として活躍、『東京朝日新聞』文芸欄を中心に反自然主義の論陣を張る。「分析的批評家」(寺田寅彦(とらひこ))の先駆的存在で、実証的かつ分析的な批評精神は、数度の『漱石全集』(岩波書店)の編集・解説(のち『漱石の芸術』1942)の仕事や伝記『夏目漱石』(1938)に結晶し、漱石研究に不滅の基礎を築いた。阿部(あべ)次郎、安倍能成(あべよししげ)、森田草平との合著の評論集『影と声』(1911)や、『演劇評論』(1914)、『漱石・寅彦・三重吉』(1942)などの評論のほか、小説集『烙印(らくいん)』(1913)、古典研究『芭蕉(ばしょう)の研究』(1933)、『能と歌舞伎(かぶき)』(1935)などがある。[石崎 等]
『『明治文学全集75 明治反自然派文学集(2)』(1968・筑摩書房) ▽谷沢永一著『小宮豊隆』(『鑑賞と研究 現代日本文学講座 評論・随筆2』所収・1962・三省堂)』

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世界大百科事典内の小宮豊隆の言及

【舞台協会】より

…1913年(大正2)文芸協会解散直後,同劇団の若手(加藤精一,佐々木積,山田隆弥(たかや),吉田幸三郎ら)が設立し,G.B.ショーの《悪魔の弟子》ほかで同年11月28日に帝国劇場で第1回公演をもった。夏目漱石門下の評論家・ドイツ文学者小宮豊隆(1884‐1966)が文芸面を担当していた。しかしのち経済的困難に陥り,離散状態となった。…

※「小宮豊隆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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