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小進化 しょうしんかmicroevolution

翻訳|microevolution

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

小進化
しょうしんか
microevolution

生物体制の根本的変更を伴わないような小さな進化的変化。実験遺伝学の研究対象となる遺伝子や染色体の突然変異による進化を R.ゴルトシュミットが小進化と呼んだ (1940) 。化石で知られる古生物の変化のうちには,より根本的な変化である大進化を伴っているものがあり,小進化だけでは説明できない。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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世界大百科事典 第2版の解説

しょうしんか【小進化 microevolution】

同じ種の中で生じる小規模な進化的変化。大進化の対語。新しい種が誕生するような中規模の進化もこれに含めることがある。小進化の例としてまず挙げられるのは,同じ集団内に生じる遺伝的変化である。工業地帯におけるガの工業暗化型の増加,殺虫剤の使用にともなうハエやダニやシラミの薬剤抵抗性系統の出現などがその好例である。前者の例では煤煙(ばいえん)で汚れた環境内では,暗化型の方が鳥などの捕食者によって食われにくいことから有利になり,増加したらしい。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

小進化
しょうしんか
microevolution

生物の同種個体群内の遺伝子頻度が継時的に変化することをいう。アメリカの動物学者ゴルトシュミットR. B. Goldschmidt(1878―1958)は、普通の遺伝子突然変異の累積によって生じる種内の分岐を小進化とよび、種以上のレベルの進化をさす大進化と区別した。この区別は現在でも広く採用されているが、進化の基本過程の説明は小進化で足るというのがネオ・ダーウィン主義の現代総合説の立場である。遺伝子プールとしての個体群の遺伝子頻度の変化を引き起こす原因としては、さまざまな突然変異、個体の分散・移動による遺伝子の移出入、遺伝子の機会的浮動、そして自然選択(淘汰(とうた))があげられる。遺伝的変異と淘汰という二つの段階がここでは含まれている。ある種が異なった環境諸条件を含む区域に分布している場合、場所によって、たとえば、特定の形質への自然選択のかかり方に差が生じると、地理的な変異がおこる。これは小進化の好例である。また、イギリスのオオシモフリエダシャクの工業暗化の例もそうである。さらに偶然的な要因に左右された非適応的な種内の変異や分岐もこれに含まれる。[遠藤 彰]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の小進化の言及

【大進化】より

…規模の大きな進化。小進化に対立する概念。この規模の大小に関しては研究者によって意見が異なる。…

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