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小野お通 おののおつう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

小野お通
おののおつう

浄瑠璃の創始者とされ,『浄瑠璃十二段草子』の作者と伝えられる女性。安土桃山時代の人。その出自については,小野正秀の娘で豊臣秀吉夫人の侍女,あるいは織田信長の侍女,真田信政の妾で信就の母お通などの諸説があるが,いずれも定かではない。

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デジタル大辞泉の解説

おの‐の‐おつう〔をの‐〕【小野お通】

安土桃山時代の女性。織田信長豊臣秀吉秀次らに仕えたという。音曲・書画にすぐれ、浄瑠璃十二段草子」の作者と伝えられるが、現在では否定されている。生没年未詳。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

小野お通 おのの-おつう

?-? 織豊-江戸時代前期の女性。
浄瑠璃(じょうるり)の起源とされる「浄瑠璃物語(十二段草子)」の作者とつたえられてきたが,現在では否定されている。九条稙通(たねみち)に歌をまなび,豊臣秀吉の側室淀殿につかえた女性とか,美作(みまさか)(岡山県)の農家出身で歌をよみ,典籍にくわしかった才媛(さいえん)など,おおくの説がある。

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朝日日本歴史人物事典の解説

小野お通

浄瑠璃作者の祖とされる伝説的な人物。阿通,於通とも記す。浄瑠璃の嚆矢「浄瑠璃御前物語」(「十二段草子」とも。1475以前に成立)の作者に擬せられる。この女性については織田信長の侍女説に始まり,豊臣秀吉や淀君の,あるいは東福門院の侍女などと諸説あるが,浄瑠璃の起源,成立年代から考えていずれも疑わしい。なかで従来,美濃の武士小野正秀の娘お通(1568~1631)が有力視されてきたのは,和歌に秀で画や琴にも長じ,ことに能書家として名声のあった近世の才女を,江戸期に隆盛をきわめた新興芸能浄瑠璃の作者に結びつけた結果であると思われる。語り物の性質上,作者や改作者を特定の人物に擬すことも疑問視される現在,伝説の域を出ない女性といえよう。<参考文献>若月保治『人形浄瑠璃史研究』,『大日本史料』10編5

(安田富貴子)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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世界大百科事典 第2版の解説

おののおつう【小野お通】

浄瑠璃の起源となった《浄瑠璃物語(十二段草子)》の作者といわれる女性。阿通,於通とも記される。近世になって浄瑠璃が盛んになるにつれて,浄瑠璃の起源についてのいろいろな説が生まれ,その作者についても当時の権力者に近い実在の才女にあてようとする説が作り上げられた。お通は織田信長,あるいは豊臣秀吉の御台政所(淀君とも)の侍女で,才女のほまれ高く,主君の命により,紫式部にならって《浄瑠璃物語》を作ったという。

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大辞林 第三版の解説

おののおつう【小野お通】

浄瑠璃「十二段草子」の作者と伝えられる伝説的な女性。小野正秀の女むすめで、淀君に仕え、管弦・歌道に秀でたといわれる。 〔現在では十二段草子の作者説は否定されている〕

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

小野お通
おののおつう

生没年不詳。浄瑠璃(じょうるり)の起源とされる牛若丸と浄瑠璃姫の恋物語である『十二段草子(じゅうにだんそうし)』(浄瑠璃姫物語)の作者と伝えられる女性。織田信長ないしは信長夫人、または豊臣(とよとみ)秀吉・秀吉夫人の侍女とも、東福門院・新上東門院の侍女とも伝えられるが不明。大日本史料では小野正秀の娘で秀吉夫人の淀君(よどぎみ)に仕えたとされる。いずれにせよ浄瑠璃姫の伝説自体はお通よりはるか以前から存在しているので、今日では『浄瑠璃姫物語』の作者ではなく、曲節をつけて語るように改作した人物とする説が有力になっている。[古井戸秀夫]
 1598年(慶長3)、秀吉主催の醍醐(だいご)の花見に参会者が残した「醍醐花見短籍」(京都・醍醐寺)のなかにお通のものが2枚現存し、彼女が当時、大坂城圏内にあったことを示唆する。書道史上、彼女は当代を代表する女筆としてうたわれ、ほかにも字隠し絵風の柿本人麿(かきのもとひとまろ)像や達磨(だるま)図など、才知に富む洒脱(しゃだつ)な自画賛ものも伝存し、その筆跡は後年、手本として板行されている。[松原 茂]

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