少年の魔法の角笛(読み)しょうねんのまほうのつのぶえ(英語表記)Des Knaben Wunderhorn

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

少年の魔法の角笛
しょうねんのまほうのつのぶえ
Des Knaben Wunderhorn

ドイツの詩人 A.v.アルニムと C.ブレンターノが編集した民謡集。3巻。 1805~08年刊。2人は国民の文学的伝統への覚醒,祖国に対する愛情を呼起そうと意図して,ドイツ古来の宗教歌,手工歌,労働歌などを集めた。そのため改作みずからの創作を加えてあり,ゲーテには推奨されたが,学者たちからは攻撃された。しかし失われかけた民謡を救い出した功績は大きく,後世の詩にはかりしれない影響を与えた。

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デジタル大辞泉の解説

しょうねんのまほうのつのぶえ〔セウネンのマハフのつのぶえ〕【少年の魔法の角笛】

《原題、〈ドイツ〉Des Knaben Wunderhornブレンターノアルニムの共同編纂(へんさん)によるドイツの歌謡集。全3巻で、1806年から1808年にかけて刊行。約600編の歌謡の詩を収める。ハイネマーラーブラームスシューマンなどに影響を与えた。
《原題、〈ドイツ〉Des Knaben Wunderhorn》⇒子供の不思議な角笛

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百科事典マイペディアの解説

少年の魔法の角笛【しょうねんのまほうのつのぶえ】

A.v.アルニムとC.ブレンターノ共編のドイツ民謡集。1806年第1巻,1808年第2,3巻刊行。学術的厳密を期したものではなく,部分的に編者の大胆な修正もあるが,ドイツ各地に伝わる民謡の精神はよく保持されており,グリム童話と並んでドイツの文化遺産の宝庫。この中の多くの民謡がシューマンマーラーら多くの作曲家によってとりあげられた。

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世界大百科事典 第2版の解説

しょうねんのまほうのつのぶえ【少年の魔法の角笛 Des Knaben Wunderhorn】

ドイツの民謡・歌謡集(3巻,1806‐08)。ハイデルベルクにおいてA.vonアルニムC.ブレンターノが協力して,古来の民謡や民謡風歌謡類約600編を収集編纂した。ナポレオンの支配下にある自国民に,民族の独自性と誇りを自覚させようとの願いがこめられていた。グリム兄弟の童話収集と並んでドイツ民族の文化遺産の宝庫であり,後期ロマン派の最大の功績に属する。収集の際には原形保存を至上とせず,多くの歌謡を改作・補筆し,さらには自作のものまで加えたが,両人の文学的目標は,芸術詩と大衆詩という二極分裂の現状を克服し,民族の生命みなぎる新しい詩を生むことにあった。

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