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尚氏 しょううじ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

尚氏
しょううじ

琉球の王族家。古く琉球は天孫氏に統治されていたが,12世紀末,舜天が現れて琉球王となり,尚氏の始祖となったという。伝説では,舜天は源為朝と大里按司の妹との間にできた子であるといわれる。舜天のあとは2代で絶え,その後琉球王の興亡があり,1429年尚巴志が首里に統一政権を建て,尚徳まで代々琉球王として統を伝えた (第1尚氏) 。尚徳の死後,沖縄の北方伊平屋島の農家に生れ,尚氏の一族といわれる尚円が,70年王に擁立された (第2尚氏) 。以来その子孫相継ぎ,漸次琉球列島を統一して民生に力を尽した。 1589年,尚寧が豊臣秀吉に使をつかわし,17世紀以降は年々島津氏に朝貢し,さらに,王の嗣立などの際には江戸幕府に遣使するなどして明治にいたった。明治5 (1872) 年,尚泰は,琉球藩主に列せられ,翌年には東京在勤,侯爵に叙せられた。

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デジタル大辞泉の解説

しょう‐し〔シヤウ‐〕【尚氏】

琉球王国の王統。15世紀初頭に尚巴志が沖縄本島を統一(第1尚氏)、1470年新王朝に代わり(第2尚氏)、以後、中国と島津氏に属して明治まで続いた。

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百科事典マイペディアの解説

尚氏【しょうし】

琉球王家。15世紀初め沖縄本島佐敷(さしき)の按司(あんじ)(首長)尚巴志(はし)が本島を統一したが7代で断絶。1469年貿易官の金丸(かなまる)が擁立され尚円(しょうえん)王と称し,16世紀初め尚円の子尚真が首里(しゅり)に中央集権体制を確立,琉球列島を統一。
→関連項目佐敷[町]首里城尚巴志中山世鑑

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世界大百科事典 第2版の解説

しょうし【尚氏】

琉球王国の王統。第一尚氏と第二尚氏の区別がある。沖縄に山北(さんほく),中山(ちゆうざん),山南とよばれる三つの小国家が対立していたころ,佐敷(さしき)地方(南部東岸)の按司(あんじ)(首長)であった尚巴志は急速に勢力を増し,1406年にまず中山の覇権を手中にし父尚思紹をして中山王につかせた。16年,尚巴志は山北を滅ぼし,29年にはついに山南をも攻略して初の統一王朝(琉球王国)を樹立した。だが,この統一王朝は69年に有力者金丸を推す勢力により滅ぼされ,金丸が即位して尚円と号し新しい王朝をひらいた。

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大辞林 第三版の解説

しょうし【尚氏】

琉球の王家。一五世紀初頭、第一尚氏尚巴志が本島を統一。一六世紀初頭、第二尚氏尚真が琉球諸島を統一。のち、中国皇帝の冊封さくほうを受け、1609年には島津氏に服属、日清両属のまま明治に至った。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

尚氏
しょううじ

琉球(りゅうきゅう)王国の王および王族の姓。15世紀初期、琉球国王の姓として中国皇帝より贈られたものといわれ、以後代々この姓を用いる習わしとなった。沖縄史上では、とくに第一尚氏・第二尚氏として王統を区別している。第一尚氏は尚思紹(しょうししょう)(在位1406~1421)から尚徳(しょうとく)(在位1461~1469)まで7代続いた。しかし尚徳の早世とクーデターにより第一尚氏は王位を追われ、かわって第二尚氏が尚円(しょうえん)(在位1470~1476)から尚泰(しょうたい)(在位1848~1879)まで、19代400年余にわたって王位についた。最後の国王尚泰は、1872年(明治5)琉球藩設置により政府から「琉球藩王」の称号を与えられ、1879年の琉球処分により侯爵となった。なお傍系は、区別のために1691年から「向(しょう)」姓を用いるようになった。
 琉球国王は中国皇帝の冊封(さくほう)を受ける慣例となっていたが、中国はじめ海外諸国に対しては一貫して尚姓を用いた。ただし、中国や徳川幕府は中山(ちゅうざん)王と呼称し、島津氏も一時国司(こくし)を称させたが、のち中山王と称した。[高良倉吉]

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世界大百科事典内の尚氏の言及

【琉球】より

…しかし彼の死去後,王朝の基盤は動揺し,53年には王位継承をめぐる内乱(志魯(しろ)・布里(ふり)の乱)が,58年には有力按司の反乱(護佐丸(ごさまる)・阿麻和利(あまわり)の乱)が起こった。そして69年,金丸を中心とする勢力のクーデタが起こり,尚巴志の築いた王朝(第一尚氏王朝)は瓦解した。 即位して尚円と号した金丸は新しい王朝(第二尚氏王朝)を始めたが,その後を継いだ尚真(在位1477‐1526)は王国の基盤の強化に尽力し,未曾有(みぞう)の繁栄期を築いた。…

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