都農町と
山頂には饒速日命を祀る尾鈴神社がある。同社は平地から五里もあり、容易に参拝できないので遥拝所を字
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
宮崎県中部、児湯(こゆ)郡都農町(つのちょう)と木城町(きじょうちょう)との境界にある山。標高1405メートル。厚い四万十(しまんと)層群を破って貫入した花崗斑(かこうはん)岩の山体で、石英斑岩、流紋岩も含まれる。東部はなだらかな山容であるが、西部、北部は傾斜が急で谷も深い。この尾鈴山地は北東方向に延び、日向(ひゅうが)市美々津(みみつ)、細島の海岸では、みごとな柱状節理が発達している。山地東側は名貫川(なぬきがわ)の源流部で、多くの滝がかかり尾鈴山瀑布(ばくふ)群として国の名勝に指定されている。代表的なものに矢研ノ滝(やとぎのたき)、白滝があり、それぞれ落差は73メートル、75メートルである。県中部の海岸平野に突出した山地のため、雨が多く、照葉樹原生林に覆われ、カンランやシャクナゲの自生地としても知られる。都農町側の登山口から山頂まで約2時間。
[横山淳一]
宮崎県中部海岸平野の北部にある山。標高1405m。同山を中心にする尾鈴山地は中生代の四万十(しまんと)層の中から噴出した石英斑岩からなり,日向市の海岸では柱状節理の岩が珍しい海岸を形成する。尾根一帯に自生するシャクナゲの大群落と秋から初冬にかけての尾鈴寒蘭は有名。尾鈴県立自然公園に属し,ハイキングコースとして人気があり,尾鈴山瀑布群は名勝に指定されている。
執筆者:下村 数馬
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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