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届出制(読み)とどけいでせい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

届出制
とどけいでせい

届け出とは,行政庁に対してある事実を通知することをいう。いわゆる私人の公法的行為のなかでも,申請が国または公共団体の行為の発動を要求する法律行為であるのに対し,届け出は観念ないし認識の表示であって準法律行為である。届出制とは,一定の法的効果の発生をこのような通知にかからしめたものであって,たとえば,公安条例における集団示威運動の届出制,民事婚主義の一種である届け出婚主義などがその例である。前者は申請およびそれに基づく許可を集団示威運動をするための要件とする許可主義と,後者は身分登録吏などの面前で婚姻の意思表示をすることを要求する制度と対比される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

とどけいでせい【届出制】

行政秩序維持の目的から,国民に,一定の権利・自由の行使に際してあらかじめその旨を行政庁に通知すべき義務を課す制度。食品衛生法16条に基づく食品等の輸入の届出などがその例である。国民の行為それ自体は,なんら禁止されているわけではなく,たんに事前の届出という手続上の規制を受けるにとどまる。これに対して,許可制は,実定法規によって一般的に禁止されている国民の権利・自由の行使について,個別的にその禁止を解除する制度である。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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