やまのぐち‐ばく【山之口貘】
- 詩人。沖縄県出身。本名山口重三郎。県立沖縄一中中退後上京、「歴程」同人となる。十代後半からの放浪生活、貧しい結婚生活、故郷の沖縄などを材料に独得の詩世界を形成した。詩集「山之口貘詩集」、遺稿詩集「鮪に鰯」など。明治三六~昭和三八年(一九〇三‐六三)
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山之口 貘
ヤマノクチ バク
昭和期の詩人
- 生年
- 明治36(1903)年9月11日
- 没年
- 昭和38(1963)年7月19日
- 出生地
- 沖縄県那覇区東町大門前(現・那覇市)
- 本名
- 山口 重三郎(ヤマグチ ジュウザブロウ)
- 学歴〔年〕
- 沖縄一中〔大正3年〕中退
- 主な受賞名〔年〕
- 高村光太郎賞(第2回)〔昭和34年〕「定本山之口貘詩集」,沖縄タイムス賞〔昭和38年〕
- 経歴
- 中学中退後、大正11年に上京したが、翌12年の関東大震災で一度帰郷し、15年に再上京して詩作に専念、佐藤春夫の知遇を得る。「歴程」同人となるが、就職、離職、失業、放浪の状態が15年ほど続く。昭和13年「思弁の苑」を、15年「山之口貘詩集」を刊行。14年から23年にかけて東京府職業紹介所に勤務、以後は文筆生活に入る。33年「定本山之口貘詩集」を刊行し、34年に高村光太郎賞を受賞。死後の39年に「鮪に鰯」が刊行された。「山之口貘全集」(全4巻 思潮社)がある。
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山之口貘 (やまのぐちばく)
生没年:1903-63(明治36-昭和38)
詩人。沖縄那覇の生れ。本名山口重三郎。県立沖縄一中を中退し,1924年上京,日本美術学校に入学したが,そこも中退した。以後転々と職業を替え一定の住居を持たずに過ごしたが,39年から東京府職業紹介所に勤務,48年から文筆生活に入った。中学時代に詩作をはじめ,上京後,佐藤春夫の知遇を得,ついで《歴程》同人に加わり,また金子光晴と親交を結んだ。庶民的な生活感情を反復を多用した饒舌体で歌い,ユーモアと風刺精神の交錯する独特の世界を形成した。詩集に《思弁の苑》(1938),《山之口貘詩集》(1940),《定本山之口貘詩集》(1958,第2回高村光太郎賞受賞),《鮪に鰯》(1964)がある。
執筆者:飛高 隆夫
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山之口貘
やまのぐちばく
(1903―1963)
詩人。沖縄県那覇(なは)市の生まれ。本名山口重三郎。県立一中を4年で中退、1922年(大正11)上京して転々。詩作は中学時代に始まる。31年(昭和6)『改造』に『夢の後』などを発表。36年『歴程』同人となる。詩は生活実感を写実・低唱風に歌ってときにユニーク。詩集に『思弁の苑(その)』(1938)、『定本山之口貘詩集』(1958)、『鮪(まぐろ)に鰯(いわし)』(1964)などがある。「その鼻がいいのだ/と答えたところ/鼻はあわてて/掌(てのひら)に身をかくした」(鼻)。
[安藤靖彦]
『『山之口貘全集』全四巻(1975~76・思潮社)』▽『仲程昌徳著『山之口貘 詩とその軌跡』(1975・法政大学出版局)』
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山之口貘【やまのぐちばく】
詩人。本名山口重三郎。沖縄生れ。沖縄県立一中中退。1924年上京し,佐藤春夫の知遇を得,《改造》にはじめて詩2編が掲載されるが,以後も職業を転々とし,放浪と貧窮の中で詩作を続けた。金子光晴と親交を結び,草野心平らの詩誌《歴程》に同人として参加。詩集《思弁の苑》《山之口貘詩集》《定本山之口貘詩集》の他数編の小説がある。遺稿詩集《鮪と鰯》。
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山之口貘
やまのぐちばく
[生]1903.9.11. 沖縄,那覇
[没]1963.7.19. 東京
詩人。本名,重三郎。中学卒業後,思想的自覚に促されて上京,さまざまな職業を転々としながら佐藤春夫に師事,また 1935年草野心平らの『歴程』創刊に参加。アナーキーな感覚のなかに独自の軽妙なユーモアを加味した詩風で知られ,詩集『思弁の苑』 (1938) ,『山之口貘詩集』 (40) がある。
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山之口貘 やまのくち-ばく
1903-1963 昭和時代の詩人。
明治36年9月11日生まれ。各種の職業を転々としながら詩作にはげむ。佐藤春夫,金子光晴らと親交をむすび,「歴程」などに風刺とユーモアを感じさせる詩を発表した。昭和38年7月19日死去。59歳。沖縄県出身。沖縄第一中学中退。本名は山口重三郎。詩集に「思弁の苑」「鮪(まぐろ)に鰯(いわし)」など。
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山之口 貘 (やまのぐち ばく)
生年月日:1903年9月11日
昭和時代の詩人
1963年没
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