希望の党(読み)きぼうのとう

日本大百科全書(ニッポニカ)「希望の党」の解説

希望の党
きぼうのとう

日本の政党。2017年(平成29)9月、東京都知事の小池百合子(1952― )を中心とする地域政党「都民ファーストの会」が国政に進出する形で結党した。野党第一党の民進党との合流による政権交代を目ざしたが、小池の護憲・リベラル派議員に対する排除発言などが響いて希望の党ブームを起こすことに失敗。その後、野党勢力が立憲民主党国民民主党などに分裂して所属国会議員が流出し、2018年7月時点で所属国会議員5人(衆議院2人、参議院3人)の小政党である。代表は元神奈川県知事の松沢成文(しげふみ)(1958― )。略称は希望。党本部は東京都千代田区永田町。党名は小池の政治塾「希望の塾」に由来する。憲法改正、安全保障制度の強化、拉致(らち)問題の早期解決、地方分権などを訴える保守政党である。消費増税の凍結も掲げている。

 結党時に小池が代表につき、民進党、自民党、日本のこころの一部議員等が合流して結党した。2017年の衆院選を控え、民進党は希望の党への合流を決めたが、小池が安全保障政策や憲法に関する理念が異なる議員や「三権の長」経験者の排除を打ち出したため、民進党の枝野幸男(えだのゆきお)(1964― )らが護憲・リベラル派議員を中心に立憲民主党を結党して分裂。小池が衆院選に出馬しなかったことも重なり、希望の党人気は失速し、選挙結果は公示前の57議席を下回る50議席にとどまった。衆院選敗北の責任をとって2017年11月、小池が代表を辞任し、後任に玉木雄一郎(1969― )がついた。2018年5月には、希望の党は玉木を代表とする国民党と、松沢成文を代表とする希望の党に分党し、さらに国民党は届出を行った日に解散し、民進党が名称変更して発足した国民民主党と合併した。

[矢野 武 2018年10月19日]

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デジタル大辞泉「希望の党」の解説

きぼう‐の‐とう〔キバウ‐タウ〕【希望の党】

平成29年(2017)結成の日本の政党。同年の総選挙に際し、小池百合子東京都知事と民進党などを離党した議員らで結党。直後に民進党などの他の議員らも多く合流して選挙を戦うが、議席減となる敗北を喫した。平成30年(2018)5月に解党。議員らは国民民主党に移るなどした。
平成30年(2018)結成の日本の政治団体。解党直後に保守系議員5名が旧党名を用いた。令和元年(2019)に1名が離党しため政党要件を失った。

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知恵蔵mini「希望の党」の解説

希望の党

2017年9月25日に小池百合子東京都知事が新しく立ち上げた国政政党。「しがらみのない政治づくりと大胆な改革による既成政治の打破」を目的としており、「寛容で改革の精神に燃えた保守の新しい政党」とされている。1)寛容な改革保守政党を目指す 2)情報公開を徹底し、しがらみ政治から脱却する 3)国民が希望と活力を持って暮らせる生活基盤を築く 4)平和主義のもと、現実的な外交・安全保障政策を展開する 5)ワイズスペンディング(税金の有効活用)の徹底 6)若者が希望を持ち、高齢者の健康長寿を促進し、女性も男性も活躍できる社会づくり―の6項目の綱領を掲げている。同月27日には、代表を務める小池東京都知事や、新党に参加する14人の国会議員が出席して、東京都庁近くのホテルで記者会見が開かれた。

(2017-9-27)

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