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平戸焼 ひらどやき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

平戸焼
ひらどやき

長崎県佐世保市三川内 (みかわち。三河内) で産する磁器。三河内 (みこうち) 焼ともいう。安土桃山時代,平戸藩主松浦 (まつら) 鎮信が朝鮮人陶工を連れ帰って,平戸市山中町に御用窯を開いたが,元和8 (1622) 年2代松浦隆信のとき三川内に移され現代まで続いている。作品は茶器,酒器,花器が多く,精巧な白磁,青磁を産する。唐子絵を染付けたものは特に有名。

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大辞林 第三版の解説

ひらどやき【平戸焼】

肥前国三川内みかわちで焼成された磁器。慶長の役後平戸の領主松浦鎮信が連れ帰った朝鮮人陶工巨関の子今村三之丞が寛永年間(1624~1644)に創始。白磁や染め付けが多い。三川内焼。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

平戸焼
ひらどやき

長崎県北部の陶磁器窯で、三川内(みかわち)焼ともいう。広義には江戸初期から松浦(まつら)氏の御用窯として活躍した、平戸藩内の陶磁器窯全体をさす。領内には松浦鎮信(しげのぶ)が1598年(慶長3)朝鮮半島の陶工巨関(きょかん)らに開窯させたという平戸の中野窯(現平戸市紙漉(かみすき))があり、柳の元(もと)窯、葭(よし)の元窯、牛石窯、畑ノ原窯、古皿屋窯などとともに唐津(からつ)焼系の陶器を焼成した。この中野窯の陶工が1650年(慶安3)に佐世保(させぼ)の三川内に移って作陶を始めており、創始の時期は判然としないが、江戸前期には白磁染付がある。これは天草(あまくさ)の磁石を原料としていることから乳白色の素地(きじ)に特色があり、澄みきった淡い風合いで高雅な趣(おもむき)に満ちている。江戸末期には入念な細工で独特の作風をつくりあげ、1871年(明治4)に民営に移ってからは欧米へも大いに輸出された。[矢部良明]

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