デジタル大辞泉
「府県社」の意味・読み・例文・類語
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ふけん‐しゃ【府県社】
- 〘 名詞 〙 明治四年(一八七一)に制定された神社の社格である、府社と県社の総称。昭和二一年(一九四六)廃止。
- [初出の実例]「官国幣社祭式本年四月中式部寮より頒布相成候処、府県社以下に於ても右を準拠とし」(出典:教部省達書第三十四号‐明治八年(1875)八月一二日)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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府県社 (ふけんしゃ)
1871年(明治4)制定の神社社格の一つ。府社,県社のこと。同年5月,政府は太政官布告で,官社以下定額,神官職制,神社規則を制したなかで,官社以外を諸社とし,それを府社,藩社,県社,郷社に区別したが,同年7月廃藩後,藩社は県社とし,また同年郷社の下に村社,無格社をおいた。よって官社すなわち官国幣社に対して,諸社いわゆる民社の中では最上級の社格で,地方官の所管に属し,職員として祠官,祠掌がおかれ,1894年以後社司,社掌と改められた。ただしその給与は1873年以降,政府負担でなく民間負担であり,その運営にも政府は消極的にみえたが,1906年府県社以下でも神饌幣帛料の供進をうけうる勅令が出され,以後しだいに公費をうけるにいたった。1945年当時,全国約11万の神社のうち府県社は1148社。第2次大戦後,神社が国家・地方公共団体の手を離れるとともに,この制は消滅した。
執筆者:鎌田 純一
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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府県社
ふけんしゃ
明治新政府によって定められた神社の社格の一つ。府社・県社を称していう。1871年(明治4)全国の神社を官社(官国幣社)と諸社に分け、地方官の管轄する諸社には、府社・県社と郷社が置かれた。のち郷社の下に村社・無格社が社格として扱われ、府県社はその最上位に位置した。太平洋戦争の終戦時(1945)の社数1148。1946年(昭和21)廃止。
[岡田荘司]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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府県社
ふけんしゃ
神社の社格の一つ。府社,県社の称。官国幣社の次,郷社,村社の上に位する。第2次世界大戦後この制度は廃止された。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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