1871年(明治4)制定の神社社格の一つ。府社,県社のこと。同年5月,政府は太政官布告で,官社以下定額,神官職制,神社規則を制したなかで,官社以外を諸社とし,それを府社,藩社,県社,郷社に区別したが,同年7月廃藩後,藩社は県社とし,また同年郷社の下に村社,無格社をおいた。よって官社すなわち官国幣社に対して,諸社いわゆる民社の中では最上級の社格で,地方官の所管に属し,職員として祠官,祠掌がおかれ,1894年以後社司,社掌と改められた。ただしその給与は1873年以降,政府負担でなく民間負担であり,その運営にも政府は消極的にみえたが,1906年府県社以下でも神饌幣帛料の供進をうけうる勅令が出され,以後しだいに公費をうけるにいたった。1945年当時,全国約11万の神社のうち府県社は1148社。第2次大戦後,神社が国家・地方公共団体の手を離れるとともに,この制は消滅した。
執筆者:鎌田 純一
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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