建部大社(読み)たけべたいしゃ

日本大百科全書(ニッポニカ)「建部大社」の解説

建部大社
たけべたいしゃ

滋賀県大津市神領(しんりょう)に鎮座日本武尊(やまとたけるのみこと)を祀(まつ)る。景行(けいこう)天皇46年に、日本の御子の建部稲依別王命(たけべいなよりわけおうのみこと)が淡海(おうみ)国(近江、滋賀県)神崎(かんざき)郡建部(たけべ)郷千草嶽(ちくさだけ)に日本武尊を奉斎、その後675年(天武天皇4)建部公安麿(たけべのきみやすまろ)は勅命により栗太(くりた)郡勢多(せた)郷大野山(おおのやま)に遷座し、さらに755年(天平勝宝7)建部公伊賀麿(いがまろ)により山麓(さんろく)の現社地に遷宮した。近江国栗太郡の延喜(えんぎ)式内社であり、往時は近江国の一宮(いちのみや)を称した。旧官幣大社。例祭日は4月15日。8月17日の納涼船幸祭には、篝火(かがりび)をつけた御座船(ござふね)が瀬田川を往来する。社蔵の女神坐像一躯(ざぞういっく)、文永(ぶんえい)7年(1270)刻銘の石灯籠(いしどうろう)一基は、ともに国の重要文化財

[二宮正彦]


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世界大百科事典 第2版「建部大社」の解説

たけべたいしゃ【建部大社】

滋賀県大津市神領に鎮座。日本武(やまとたける)尊をまつる。創建年代不詳。社伝によれば,景行天皇46年日本武尊の子建部稲依別王(たけべいなよりわけのみこ)の創祀という。860年(貞観2)官社に列せられ,863年従五位下,868年従四位上に叙され,延喜の名神大社,のち近江国一宮とされる。《平治物語》の〈頼朝遠流の事〉のに,当社を八幡神をまつる社と記しているが,当時そのようにも信仰されたのであろう。

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