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従軍僧 じゅうぐんそう

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世界大百科事典 第2版の解説

じゅうぐんそう【従軍僧】

軍旅に従う僧侶,すなわち陣僧のこと。戦陣に僧侶をともなうことは古くからあったが,とくに南北朝内乱期からこの傾向が著しくなった。後醍醐天皇につねに近侍した東寺長者文観(もんかん),しばしば足利尊氏の軍旅に従った醍醐寺座主の賢俊はその典型である。彼らは当時一流の密教僧で,天皇や将軍に近侍して軍旅のまにまに逆徒退治,天下静謐(せいひつ)など護摩祈禱を修した。この意味では現世利益を祈念する祈禱僧である。そして他方,九州に西走する尊氏のもとに,賢俊が光厳上皇の院宣をもたらして尊氏の挙兵に大義名分を与えたように,彼らは貴族出身という俗縁を生かして,軍旅にありながら戦略,政略をたてる政僧でもあった。

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