コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

従軍僧 じゅうぐんそう

世界大百科事典 第2版の解説

じゅうぐんそう【従軍僧】

軍旅に従う僧侶,すなわち陣僧のこと。戦陣に僧侶をともなうことは古くからあったが,とくに南北朝内乱期からこの傾向が著しくなった。後醍醐天皇につねに近侍した東寺長者の文観(もんかん),しばしば足利尊氏の軍旅に従った醍醐寺座主の賢俊はその典型である。彼らは当時一流の密教僧で,天皇や将軍に近侍して軍旅のまにまに逆徒退治,天下静謐(せいひつ)など護摩祈禱を修した。この意味では現世利益を祈念する祈禱僧である。そして他方,九州に西走する尊氏のもとに,賢俊が光厳上皇の院宣をもたらして尊氏の挙兵に大義名分を与えたように,彼らは貴族出身という俗縁を生かして,軍旅にありながら戦略,政略をたてる政僧でもあった。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

従軍僧の関連キーワード森 諦円天荊

今日のキーワード

ムガベ大統領

1924年、英植民地の南ローデシア(現ジンバブエ)生まれ。解放闘争に参加し、80年にジンバブエを独立に導いた。同年から首相、87年から大統領として実権を握り続けた。2000年以降は白人農場主の農園を強...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android