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復仇 ふっきゅうreprisal

翻訳|reprisal

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

復仇
ふっきゅう
reprisal

相手国の国際違法行為に対して,外交交渉その他の平和的手段救済を求めても解決が得られない場合に認められる自力救済行為。すなわち,相手国の違法行為の中止や,その救済を求めるために必要かつ相当な限度で,被害国は本来ならば国際法に違反する手段を用いることが許されるというものである。その手段には,相手国との条約の停止,相手国の国民,貨物,船舶の抑留,平時封鎖,領土占領などがあるが,仇の要件,限度の判断は当事国が行うため濫用の可能性も大きい。また国連憲章は一切の武力による威嚇や武力の行使を禁止している (2条4項) ため,とり得る復としての手段も現在では限定されることとなった。また捕虜の取扱いや外交特権に関してその性質上復仇の認められないものもある。

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デジタル大辞泉の解説

ふっ‐きゅう〔フクキウ〕【復×仇】

[名](スル)
かたきを討つこと。あだうち。復讐。
国際法上の不法行為によって権利を侵害された国が、相手国にその中止や救済を求めるために行う強制行為。本来は違法行為であっても、違法性阻却される。

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百科事典マイペディアの解説

復仇【ふくきゅう】

復仇(ふっきゅう)

復仇【ふっきゅう】

相手国の違法行為によって自国の権利が侵害され,かつ外交交渉その他の平和的手段でも救済を求め得ない場合,合法的に行使できる強力的自力救済手段の一つ。権利回復に必要な限度内において合法である。

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世界大百科事典 第2版の解説

ふっきゅう【復仇 reprisal】

国際法上の違法行為に対する自力救済として,相手国の違法行為によって被る苦痛または損害とほぼ同程度の苦痛または損害を相手国に対して強制手段を用いて加えることをいう。平時復仇戦時復仇とに大別される。復仇行為は自力救済行為であって,公の救済制度が確立している国内社会では原則として禁止されているが,そのような制度が存在しない国際社会においては,本来的には国際違法行為を構成する行為であっても,復仇が国家によって個別的に相手国の違法行為に対する自力救済として行われる場合には,その違法性が阻却されるのである。

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大辞林 第三版の解説

ふっきゅう【復仇】

( 名 ) スル
かたきをうつこと。あだうち。 「 -をとげる」
国際法上、自国に対する外国の違法行為に対して、その中止や救済を求めて報復的になされる行為。本来であれば違法な行為だが、相手側の違法行為と同程度である場合には違法性が阻却される。対抗措置。 → 報復

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

復仇
ふっきゅう
reprisal

国際法上の違法な行為によって権利を侵害された国家が、加害国に対してその中止・救済を求めるために行う自救行為。このような行為は、本来ならばそれ自体違法なものであっても、その違法性が阻却される。それに対して、国際法上は違法ではなく単に不当な行為に対してその中止を求めて行われるものは、報復retorsionといわれ、復仇とは区別される。報復の場合には、違法行為を用いることはできない。復仇の手段としては、条約の履行停止、相手国国民・船舶・貨物の抑留、平時封鎖、相手国領土の占領などが行われてきたが、現在では武力の行使を伴う復仇は禁止されている。たとえば、1970年に国連総会が採択した友好関係宣言は、「国は、武力の行使を伴う復仇行為を慎む義務を有する」としている。このほか、戦時において敵国の交戦法規違反に対して、その中止を求め、または対抗するために行われる自救行為を、とくに戦時復仇という。このような行為は、本来は交戦法規に違反するものであっても、違法性が阻却される。もっとも現在では、文民、傷病兵、捕虜などを対象とする復仇は禁止されている。[石本泰雄]

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世界大百科事典内の復仇の言及

【国際法】より

…このように考えると,中央の統一権力機構を欠く国際法にも強制力が存在し,その意味で国際法はまさしく法であるといえる。 伝統的国際法においては,戦争あるいは復仇という形で強制力が存在した。戦争は,国家間の全面的武力衝突で,復仇は,限定された武力または武力以外の実力行使である。…

※「復仇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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