悪循環ともいう。証明における循環論法と定義における循環論法とがある。証明における循環論法とは,ある命題の証明においてその命題を仮定した議論を使うこと。形式的にいえば,P1,P2,……,Pn(n≧1)を命題とするとき,P1を証明するのにP2を使い,P2を証明するのにP3を使うというようにしてPnまで進むが,Pnを証明するのにP1を使う議論。たとえば幾何学において,三角形の内角の和が2直角になることを証明するのに平行線の公理を用いるが,平行線の公理の根拠を求められると三角形の内角の和が2直角になることによって答える場合がこれである。定義における循環論法とは,ある語の定義を与える表現--それはその語の代りに使用できなければならない--のなかにその語が本質的に登場する場合にいう。形式的にいえば,A1,A2,……,An(n≧1)を表現とするとき,A1の定義のなかにA2が登場し,A2の定義のなかにA3が登場するというようにしてAnまで進むが,Anの定義のなかにA1が登場する場合である。たとえば〈知識〉を〈正当づけられた真なる信念〉と定義するとき,〈正当づけられた〉とは何かを問われて〈証明ないし証拠が知られている〉と答えれば,この定義は循環論法である。しかし循環論法が問題になる定義では定義を与える表現はもとの語におきかえうる,という条件がある。これがないいわゆる陰伏定義にはこの循環論法の規定は成立しない。
執筆者:中村 秀吉
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前提のなかに結論をあらかじめ入れておく論法で、論理的には認められない。たとえば「彼のいったことは信用してよい。なぜなら彼はよい人だから。そうして彼がよい人だということは、彼のいうことは信用してよいということからわかる」などといった論法がそれである。
[吉田夏彦]
〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...
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