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循環論法 ジュンカンロンポウ

デジタル大辞泉の解説

じゅんかん‐ろんぽう〔ジユンクワンロンパフ〕【循環論法】

論理学で、論点先取の虚偽の一。証明すべき結論を前提に用いる論法。循環論証

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百科事典マイペディアの解説

循環論法【じゅんかんろんぽう】

英語vicious circleなどの訳で,〈悪循環〉とも。論証すべき事柄を論証の根拠とする論点先取の虚偽の一種。たとえば〈神の言葉であるものは真である。聖書に書かれているのは神の言葉である。

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世界大百科事典 第2版の解説

じゅんかんろんぽう【循環論法 vicious circle】

悪循環ともいう。証明における循環論法と定義における循環論法とがある。証明における循環論法とは,ある命題の証明においてその命題を仮定した議論を使うこと。形式的にいえば,P1,P2,……,Pn(n≧1)を命題とするとき,P1を証明するのにP2を使い,P2を証明するのにP3を使うというようにしてPnまで進むが,Pnを証明するのにP1を使う議論。たとえば幾何学において,三角形の内角の和が2直角になることを証明するのに平行線の公理を用いるが,平行線の公理の根拠を求められると三角形の内角の和が2直角になることによって答える場合がこれである。

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大辞林 第三版の解説

じゅんかんろんぽう【循環論法】

〘論〙 論点先取の誤謬の一つで、論証すべき結論を潜在的・顕在的に論証の前提とするような論証の方法。循環論証。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

循環論法
じゅんかんろんぽう
circular reasoning

前提のなかに結論をあらかじめ入れておく論法で、論理的には認められない。たとえば「彼のいったことは信用してよい。なぜなら彼はよい人だから。そうして彼がよい人だということは、彼のいうことは信用してよいということからわかる」などといった論法がそれである。[吉田夏彦]

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