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悪人正機説 アクニンショウキセツ

百科事典マイペディアの解説

悪人正機説【あくにんしょうきせつ】

浄土真宗の開祖親鸞(しんらん)の根本思想。《歎異鈔(たんにしょう)》に〈善人なおもて往生をとぐ,いはんや悪人をや〉とある。善人(自力作善の人)は自己の能力で悟りを開こうとし,仏に頼ろうとする気持が薄いが,煩悩にとらわれた凡夫(悪人)は仏の救済に頼るしかないとの気持が強いため,阿弥陀仏救われるとした。
→関連項目悪人往生譚

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世界大百科事典内の悪人正機説の言及

【歎異抄】より

…本書において親鸞の宗教の特徴を的確に把握できる。例えば,第3章には〈善人なをもて往生をとぐ,いはんや悪人をや〉と,悪人こそ阿弥陀仏の救いの主対象なのだという悪人正機(あくにんしようき)説を記している。この悪人を武士,商人あるいは漁夫など特定の社会階層にあてて理解する場合があるが,親鸞はみずからを清浄心なき汚濁の悪人とし,さらには〈よろづのこと,みなもて,そらごと,たはごと,まことあることなきに〉(結びの文)と,現実世界のあらゆる存在や行為はすべて虚仮(こけ)であるとする。…

※「悪人正機説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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