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師団 しだんdivision

翻訳|division

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

師団
しだん
division

独立して戦闘を行えるよう各兵科をそろえた,陸軍の最小の戦略単位。現在では師団は戦術単位で,師団数個で編制される軍 (軍団) を戦略単位とするところが多い。国によって規模が異なるが,通常,1万 1000人から1万 9000人の間で,下級将官が司令官である。大別して,歩兵師団と機甲師団があるほか,空挺師団,山岳師団といった特殊なものもある。師団制度は,フランス革命時のフランス軍によってつくられ,ナポレオン1世によって改良された。 1813年には,プロシア軍が師団制度を採用し,19世紀末までに他のヨーロッパ諸国がこれにならった。日本で師団制度がとられたのは 88年であり,鎮台を廃して,東京に第1,仙台に第2,名古屋に第3,大阪に第4,広島に第5,熊本に第6の各師団がつくられ,91年に近衛師団が発足,96年に屯田兵が第7師団となった。陸上自衛隊では甲タイプで 9000人,乙タイプ 7000人で列国よりも小さい。

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デジタル大辞泉の解説

し‐だん【師団】

陸軍の部隊の一つで、独立した作戦行動のとれる最大の固定編制部隊。諸兵科の旅団連隊大隊などを統合して構成される。

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百科事典マイペディアの解説

師団【しだん】

陸軍の戦略単位で,その規模,編成については国によって一様ではない。旧日本陸軍では,清国との戦争に備え1888年,桂太郎が中心になりドイツの軍制にならってそれまでの鎮台を廃止して師団を編制した。
→関連項目陸軍

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世界大百科事典 第2版の解説

しだん【師団 division】

歩兵,戦車,砲兵等を基幹とし,その他これらを支援する諸兵種を連合させ編成した基本的な作戦部隊。18世紀末,ナポレオンによって初めて作られた組織であり,通常は1万~2万5000人の兵力を保有する。この師団の出現によって,単一の兵種の編成部隊ではできなかった部隊の独立作戦が可能になり,戦術,部隊運用にも大きな進歩を促すこととなった。以来各国において,師団はまたは軍団の基幹部隊として,主要な作戦正面を担当する基本的な作戦部隊に位置づけられ,また固有の編制をもつ最大の部隊としている国が多い。

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大辞林 第三版の解説

しだん【師団】

軍隊の編制単位の一。連隊あるいは旅団の上に位置して司令部をもち、独立して作戦行動に当たる。
陸上自衛隊の部隊の一。司令部・連隊その他の直轄部隊から成り、方面隊に所属する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

師団
しだん
division

戦闘・補給・管理・衛生など総合的な機能をもち、独立的に作戦を遂行しうる、陸軍の主要な職種(兵科)をひとまとめにした諸職種連合の部隊。陸上自衛隊では最大の編制部隊で、方面隊の基幹部隊として主要な作戦正面を担任する基本的な作戦部隊である。通常、少将ないし中将(陸上自衛隊では陸将)によって指揮される。近代的な師団制度は、フランス革命期、とりわけナポレオン1世によって確立され、世界の陸軍編制の基本となった。海空軍でも師団の語を用いることがある。師団の内容は、時代と兵器の進歩、戦争形態や国情などで変遷し、今日では歩兵師団、機械化歩兵師団、機甲(戦車)師団、砲兵師団、空挺(くうてい)師団、海兵師団、航空兵師団などがある。陸上自衛隊は13個師団(各3ないし4個普通科連隊基幹の12個歩兵師団と3個戦車連隊基幹の第7機甲師団)・2個混成団基幹の18万人体制を長くとってきたが、ソ連崩壊、ポスト冷戦などの戦略環境変化に対応し、1996年度(平成8年度)以降、師団改編(9000人から即応予備自衛官を含む約7700人へ定数減など)・旅団化などのスリム化、コンパクト化、効率化を実施し、9個師団・6個旅団基幹の16万人体制へと逐次移行している。[中山敏雄]

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世界大百科事典内の師団の言及

【軍隊】より

…実力部隊である軍隊は通常,陸,海,空の三軍から成るが,国によってはこのほかに海兵隊をもち,かつてのソ連は防空軍,戦略ロケット軍を独立した軍種としていた。陸軍の諸兵科統合の基本作戦部隊は師団である。師団は歩兵(狙撃),戦車,機械化,空挺等の種類があり,山岳師団をもつ国もある。…

【陸軍】より

…王は兵1000人について砲6門を配備した。ナポレオン1世は,歩兵,騎兵,砲兵を統合して師団を編成し,師団を数個あわせて軍団とした。戦闘にあたっては砲兵を要点に集中し,火砲の威力を最大限に利用する戦術をとった。…

※「師団」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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