手練(読み)テレン

デジタル大辞泉 「手練」の意味・読み・例文・類語

て‐れん【手練】

人をだましてあやつる技巧方法手管てくだ
娼妓うかれめに―あるは当然にして」〈逍遥当世書生気質
[類語]手管詐術手品腕前手並み手腕手の内妙手手際凄腕技術

しゅ‐れん【手練】

[名](スル)熟練した手際。よく慣れてじょうずな手並み。また、よく練習すること。「手練の早業」
琵琶の上手なりしが、又三味線をも―し」〈田口日本開化小史

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「手練」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐れん【手練】

〘名〙
① みがき上げた腕前。熟練した手なみ。なれた手ぎわ。
浄瑠璃・唐船噺今国性爺(1722)中「老人が手練(シュレン)緩急
② (━する) 練習すること。
※浄瑠璃・平仮名盛衰記(1739)三「今ひそかに逆櫓を立て、舩の駈引手練(シュレン)して其上にしらせよ」

て‐れん【手練】

〘名〙 人をだます手段。人をあやつりだます技巧。てれんてくだ。てくだ。〔評判記・吉原徒然草(1704‐11)〕
※談義本・根無草(1763‐69)前「山師共は〈略〉役人にてれん追従賄賂(まいない)などして」

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