妙手(読み)みょうしゅ

精選版 日本国語大辞典 「妙手」の意味・読み・例文・類語

みょう‐しゅ メウ‥【妙手】

〘名〙
① すぐれたうでまえ。巧みな技量妙技。また、その持ち主。上手。
蔭凉軒日録‐寛正二年(1461)一二月八日「又善阿彌有不予之事。即平愈。於予請薬。命法眼薬与之。頓愈有彼泉石妙手之事也」 〔蔡洪‐囲棋賦〕
② 碁、将棋など勝負事で、ちょっと気のつかない非常に妙味のある手。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)前「『やっぱり銀にしておけば能いのに』『ヘヘン、妙手(メウシュ)を指すてナ』」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「妙手」の意味・読み・例文・類語

みょう‐しゅ〔メウ‐〕【妙手】

たくみな技量。すぐれた腕前。また、その持ち主。「琴の妙手
碁・将棋で、他人には予想もできないうまい手。
[類語]腕前手並み手腕手の内手際凄腕技術名人達人名手エキスパート巨星巨匠名匠名工大家たいか権威第一人者泰斗たいと耆宿きしゅく大御所おおごしょオーソリティー巧手腕利き腕扱き腕達者手足れ手利き有能敏腕辣腕得手特技専売特許上手得意売り物十八番おはこお家芸お株お手の物達者堪能巧者得手物器用多才うまたく巧妙潰しが利くくする腕が立つ怪腕

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「妙手」の読み・字形・画数・意味

【妙手】みよう(めう)しゆ

高妙の人。宋・陸游文章〕詩 は本(もと)天 妙手、偶(たまたま)に之れを得ん

字通「妙」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android