(読み)セツ

デジタル大辞泉 「接」の意味・読み・例文・類語

せつ【接】[漢字項目]

[音]セツ(慣) ショウセフ)(呉)(漢) [訓]つぐ
学習漢字]5年
触れるほど近づく。くっつく。「接岸接近接触接吻せっぷん間接近接直接密接隣接
くっつけてつなぐ。つぐ。「接合接骨接続逆接順接溶接連接
人と会う。「接客接見接待応接面接
受け取る。「接収
雌雄がまじわる。「交接
[名のり]つぎ・つら・もち
難読接骨木にわとこ

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精選版 日本国語大辞典 「接」の意味・読み・例文・類語

はぎ【接】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「はぐ(接)」の連用形名詞化 ) はぎ合わせること。また、そのはいだ部分
    1. [初出の実例]「よせぎれと見ゆるお寺の錦かなどこもかしこもはきだらけにて」(出典:狂歌・万載狂歌集(1783)四)

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普及版 字通 「接」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 11画

[字音] セツ・ショウ(セフ)
[字訓] まじわる・ちかづく・つづく

[説文解字]

[字形] 形声
声符は妾(しよう)。妾はもと神に捧げられた女で、神に接するものであった。卜辞に「河の妾」というのは、河神に捧げられた女をいう。〔説文〕十二上に「はるなり」とみえる。古くは接竈・接神の儀があり、のち人に接引することをいう。〔孟子、万章下〕に「其のはるやを以てし、其の接するや禮を以てす」の語がある。

[訓義]
1. まじわる、あう。
2. もてなす、ちかづく。
3. ふれる、つらなる、つづく。
4. (しよう)と通じ、すみやか、はやい。
5. (そう)と通じ、あまねし、ゆきわたる。
6. (そう)と通じ、さす、さしこむ。

[古辞書の訓]
名義抄〕接 トル・マジハル・ツク・ミチビク・ヲサム・ナラス・イラフ・ツイデ・タヤスシ・ツヅク・エラブ・トモガラ

[語系]
接tziap、妾tsiapは声義近く、妾が神につかえ接することを接という。妾は額(ひたい)に聖化のための入墨を加えた女で、神に捧げられた徒隷shiapも妾に従い、棺の羽飾りとして辟邪に用いるもの。これには悪邪を隔てる意がある。

[熟語]
接給・接意・接引・接接援・接屋・接駕・接会・接界・接換・接歓・接客・接脚・接境・接近接遇・接見・接狎・接合・接轂・接済・接・接三接翅・接手・接取・接受・接収接踵・接仗・接壌・接触・接神・接軫・接刃接戦・接竈・接続・接対・接待接着・接逓接綴・接到・接納接伴・接武・接撫・接聞・接兵・接容・接聯
[下接語]
引接・延接・応接・恩接・外接・款接・間接・関接・逆接・近接・迎接・交接・収接・順接・承接・触接・深接・親接・声接・待接・直接・内接・反接・賓接・扶接・撫接・密接・面接・容接・溶接・隣接・礼接・連接

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