撓む(読み)タワム

デジタル大辞泉 「撓む」の意味・読み・例文・類語

たわ・む【×撓む】

[動マ五(四)]
他から力を加えられて弓なりに曲がる。しなう。「実の重みで枝が―・む」
飽きて疲れる。心がくじける。
「我が心は決して―・むことなし」〈鴎外訳・即興詩人
しな[用法]
[動マ下二]たわめる」の文語形
[類語]曲がる反るしなうたわわ折れ曲がる屈曲する屈折する曲折する湾曲する

たお・む〔たをむ〕【×撓む】

[動マ四]曲がる。傾く。たわむ。
「花が咲いては―・うだ枝に実がなる」〈田植草紙
[動マ下二]曲げる。傾ける。
「稲の柱をおし―・めねばかれぬ」〈田植草紙〉

とお・む〔とをむ〕【×撓む】

[動マ四]たわむ。しなう。
沖つ波―・む眉引まよびき大舟のゆくらゆくら面影もとな見えつつ」〈・四二二〇〉

いた・む【×撓む】

[動マ下二]いた(撓)める」の文語形。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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