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軌道論 きどうろんtheory of orbit

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

軌道論
きどうろん
theory of orbit

軌道を決定するための天体力学の一部門。天体観測のために,その未来の位置を算出することを予報位置計算という。逆に過去の位置を算出して,その時期の観測結果と照合するのに用いる場合もある。予報位置計算には軌道要素がわかっていることが必要であるが,その要素はそれ以前の何回かの観測結果から算出される。この計算を軌道決定という。一般に予報位置計算と軌道決定を合せて軌道論という。軌道論は天体力学の二体問題に属するが,実際上はほかの惑星による摂動,ことに小惑星や一部の彗星では,木星など大惑星による摂動を考慮に入れなければならない。また光速度が有限であるため,正確な計算には,観測時刻と実際にその天体がそこにあった時刻の差 (光時差) を差引かなければならない。 1846年の海王星の発見は軌道論の成果である。

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デジタル大辞泉の解説

きどう‐ろん〔キダウ‐〕【軌道論】

天体の軌道を調べて、その運動状態を定める理論

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百科事典マイペディアの解説

軌道論【きどうろん】

軌道決定法とも。衛星(人工衛星を含む),小惑星,すい(彗)星などの軌道を決定するための理論。ケプラーの法則に従って運動する天体の軌道は6個の軌道要素が与えられれば決まるので,天体位置の観測からその数値を決定することが軌道論の中心となる。

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世界大百科事典 第2版の解説

きどうろん【軌道論 determination of orbit】

小惑星やすい星,流星,衛星,人工衛星などの軌道を決定する理論で,軌道決定法ともいう。太陽のまわりにケプラー運動を行う小惑星やすい星などの軌道は6個の軌道要素で与えられる。ゆえに,これらの天体の位置を地球から観測して,それに基づいて天体の軌道要素を決定することが軌道論の中心問題である。ここに,天体の位置というのは,三次元空間における位置ではなくて天球上の位置であり,赤経αと赤緯δとで表される。実際,小惑星などの距離を直接に測定することはできない。

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大辞林 第三版の解説

きどうろん【軌道論】

天体力学の一分野。彗星すいせいなどの天体の観測位置から、その軌道要素を決定する。近代的な方法はガウスにより開発された。軌道決定論。

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