病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「整腸剤・止痢剤」の解説
整腸剤・止痢剤
健康な状態なら、飲食物は腸管をゆっくり通過し、腸の粘膜から栄養分や水分が十分に吸収されています。しかし、なんらかの原因(胃腸の病気、暴飲暴食、消化不良、感染症、神経の異常、薬物の服用、アレルギー、
■活性生菌剤 主成分である乳酸菌や
■ロペラミド塩酸塩製剤 中枢神経や自律神経にはたらきかけ、腸の運動と腸液の分泌を抑えることによって強力に下痢を止める薬です。
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■吸着剤 腸粘膜に炎症をおこす原因となっている刺激物質(毒物・微生物・ガスなど)を吸着し、腸粘膜を保護することによって下痢を止める薬です。
■過敏性腸症候群治療剤 過敏性腸症候群(過敏性大腸)は下痢や便秘、腹痛といった胃腸症状が慢性的に続く病気で、大腸にはこれといった病変もなく、精神的ストレスが大きな原因と考えられています。この病気の治療に使用される薬が過敏性腸症候群治療剤です。抗コリン剤の一種で、副交感神経のはたらきを抑えて過剰な腸運動を鎮め、便通を整えます。
このほか、下痢をおこしている原因によって、感染症であれば抗生物質・合成抗菌剤のサルファ剤など、消化不良や膵臓の病気による下痢であれば消化酵素剤、神経症による下痢であれば向精神剤などが使用されます。また、薬の服用による下痢の場合は、当然のことながら、原因となっている薬の服用を中止します。
出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報