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整腸剤 せいちょうざいintestinal drugs

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

整腸剤
せいちょうざい
intestinal drugs

腸を整える薬剤の総称。直接腸の働きを助ける消化酵素剤と,間接に消化液の分泌促進と胃腸運動を促進させる調整剤に分けられる。前者には,動物性消化酵素剤のペプシンパンクレアチン,植物性のジアスターゼなどがあり,後者としては,利胆剤,総合アミノ酸製剤乳酸菌製剤自律神経遮断剤,抗ヒスタミン剤精神安定剤が用いられる。

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デジタル大辞泉の解説

せいちょう‐ざい〔セイチヤウ‐〕【整腸剤】

腸の機能を正常に整える薬。収斂(しゅうれん)・止痢や防腐・殺菌などの働きをもつ薬。整腸薬。

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大辞林 第三版の解説

せいちょうざい【整腸剤】

下痢や腸内異常発酵などを鎮め、腸の消化・吸収・運動などの機能を整える薬剤。整腸薬。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

整腸剤
せいちょうざい

腸の機能を正常に整える医薬品。収斂(しゅうれん)・止痢剤、吸着剤、粘漿(ねんしょう)薬、腸内殺菌剤、乳酸菌製剤がこれに属する。腸に作用する薬物にはこのほか下剤があり、便秘の治療や予防に用いられるが、一般的には整腸剤に含めない。本来の整腸剤は腸内殺菌剤と乳酸菌製剤で、腸内殺菌剤としてはアクリノール、クレオソート(「クレオソート丸」)、ベルベリンがあり、腸内異常発酵、食中毒、下痢などにおもに配合剤として使用される。乳酸菌製剤は腸内異常発酵を抑制し、腸内細菌叢(そう)を正常化する。従来はストレプトコッカス・フェカリス、ラクトバチルス・アシドフィルスが主であったが、嫌気性菌であるラクトバチルス・ビフィズスが母乳で哺育(ほいく)している乳児の腸内に多くみられることから、ビフィズス菌を生菌のまま製剤にしたものができた。そのほか有芽胞(がほう)菌(「ラクボン」)、酪酸菌(「宮入(みやいり)菌」)、さらに抗生物質に耐性の乳酸菌を用いた製剤も市販されている。吸着剤には薬用炭、収斂・止痢剤にはビスマス製剤、タンニン酸アルブミンがある。粘漿薬は腸管粘膜の表面を保護するもので、アラビアゴムやトラガントがあるが、この目的ではほとんど使用されていない。[幸保文治]

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世界大百科事典内の整腸剤の言及

【整腸薬】より

…乳酸菌製剤は乳酸菌の働きで腸内異常発酵を防ごうとする整腸薬である。このように状況に応じて多くの薬物を使うことができるので,緩下剤,止瀉薬,消化薬,腸内殺菌薬,乳酸菌製剤などを包括した概念として整腸剤という語を用いる場合があるが,通常はこれらの薬物のいくつかを配合して多様な症状に対処できるようにした配合薬のことを整腸剤とよぶことが多い。胃腸薬下剤消化薬腸内殺菌剤【重信 弘毅】。…

※「整腸剤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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