飾り(読み)カザリ

デジタル大辞泉 「飾り」の意味・読み・例文・類語

かざり【飾り】

飾ること。また、飾るもの。装飾装飾品。「客間飾りにする」「胸に花の飾りをつける」
表面外見をよく見せようと取り繕うこと。飾りけ。「飾りのない素朴な人柄
実質的な意味はもたず、体裁をととのえるために置かれるもの。「会長とはいっても飾りでしかない」
(多く「お飾り」の形で)正月しめ飾り松飾り 新年》「めでたさや―の蜜柑盗まれて/子規
頭髪。髪の毛。
「何故―を切ったるぞ」〈伎・名歌徳〉
[補説]1で、金属製の装飾品は「錺り」とも書く。
[下接語]腕飾り・襟飾り飾り髪飾り首飾り注連しめ飾り妻飾りとこ飾り・鼻飾り・ふな飾り蓬莱ほうらい飾り松飾り耳飾りむね飾り輪飾り
[類語]装飾修飾文飾虚飾粉飾

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の飾りの言及

【飾師】より

…飾りをおもな仕事とする職人で,飾職ともいった。飾りは錺とも書き,金属加工技術のうちの鎚金(ついきん),鎚起(ついき)のことをいう。…

※「飾り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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