日天子(読み)ニッテンシ

デジタル大辞泉 「日天子」の意味・読み・例文・類語

にっ‐てんし【日天子】

太陽を神格化したもの。インド神話の神で、仏教に取り入れられた。観世音菩薩変化身ともいい、密教では日天とよばれ、仏法守護の十二天の一。図像では、5馬または7馬に乗る。日光天子
太陽。
「毎朝―の出でて照らさせ給へども」〈戴恩記・下〉
[類語]太陽天日てんじつ日輪にちりん火輪かりん金烏きんう白日はくじつ赤日せきじつ烈日れつじつお日様天道てんと今日こんにちサンソレイユ陽光日光日色にっしょく日差し日影天日てんぴ

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精選版 日本国語大辞典 「日天子」の意味・読み・例文・類語

にっ‐てんし【日天子】

  1. ( [梵語] Sarya または Āditya の訳語。「にってんじ」とも ) 仏語。もとインド神話で、太陽の神格化されたものが仏教にとり入れられたもの。密教では単に日天といい、仏教守護の二天一つとされる。日光天子。転じて太陽。
    1. [初出の実例]「宝光天子者謂日天子也」(出典:法華義疏(7C前)一)
    2. 「毎朝日天子の出て照させ給へども」(出典:随筆・戴恩記(1644頃)下)

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