日本出版インフラセンター(読み)にほんしゅっぱんいんふらせんたー(英語表記)Japan Publishing Organization for Information Infrastructure Development

知恵蔵の解説

出版業界4団体(日本書籍出版協会日本雑誌協会、日本出版取次協会、日本書店商業組合連合会)と日本図書館協会によって2002年4月に設立された出版情報と出版業界システム盤整備を進める有限責任中間法人。出版流通の改善、業務の共同化や標準化を進め、業界内の効率化を図ることが主な目的。組織内に日本図書コード管理センター(ISBN:International Standard Book Number=国際標準図書番号を基に体系化された日本図書コードの管理・利用促進機関)を置く。近未来の出版流通管理をめざして書籍・雑誌に装着するICタグ実証実験を重ねている。

(村上信明 出版流通ライター / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

出版流通の改善、出版情報や出版業界システムの基盤整備を進め、出版産業および関連産業の発展に寄与することを目的とする一般社団法人。英語名称はJapan Publishing Organization for Information Infrastructure Developmentで、略称JPO。日本書籍出版協会、日本雑誌協会、日本出版取次協会、日本書店商業組合連合会の出版4団体と、日本図書館協会が発起人となって、2002年(平成14)4月に日本出版データセンターとして設立され、同年11月に事業の拡大に伴って日本出版インフラセンターに改称した。2004年には、世界約160か国で利用されているISBN(国際標準図書番号)コードを日本で管理運営する任意団体であった日本図書コード管理センターを統合した。商品情報管理とコード管理にかかわる事業を主体とし、下部組織として実証実験や基盤整備などに取り組む研究委員会などを置く。事務局は日本出版会館内(東京都新宿区)。

[編集部]

出版情報登録センター

紙と電子の出版物に関する出版権の登録、管理を一括して行う機関であると同時に、近刊、販売促進、出版権などの書誌情報を総合的に収集、提供する情報センターとして、2014年12月にJPOにより設立された。英語名称はJapan Publication Registry Officeで、略称JPRO。電子書籍に出版権を設定できるようにした改正著作権法に対応するため、同法が施行される2015年1月を前に設立。2015年7月より本格的に稼働し、紙と電子の出版物すべてを対象にした出版権の取扱いに関する手続きが、JPROの窓口に一本化された。

 出版情報登録センターは、これまでJPO配下で530社以上の出版社が参加して紙の本の情報の収集や提供などを行ってきた、近刊情報センターと商品基本情報センターが基盤となっている。これまでの紙の書籍では、ある著作物を出版するにあたり、著者と出版社の間で契約される出版権については、国の登録制度があったものの、実際に利用されるケースは少なかった。しかし、複製が容易で、紙のような実体のない電子書籍では、出版権の横取り行為や違法なネット配信行為が頻繁に起こりうることから、出版権の登録から管理までの仕組みを早急に確立することが求められていた。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

図書館情報学用語辞典 第5版の解説

出版業界の流通改善と読書サービスを推進し,出版および関連産業の発展に寄与する目的で,2002(平成14)年に設立された有限責任中間法人.略称はJPO.日本書店商業組合連合会,日本出版取次協会,日本書籍出版協会,日本雑誌協会,日本図書館協会が設立を支援し,基金を拠出した.2015(平成27)年から「出版情報登録センター」システムの運用を開始し,2018(平成30)年日本書籍出版協会データベースセンターと業務統合した.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

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