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日本列島改造論 にほんれっとうかいぞうろん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

日本列島改造論
にほんれっとうかいぞうろん

1972年田中内閣によって打出された構想。日本の産業構造と地域構造を積極的に改革して,過密と過疎の弊害を同時に解消し,産業と文化と自然とが融和した地域社会を全国土に広めることを目的とした。その骨子は,(1) 太平洋ベルト地帯に集中しすぎた工業地方分散,(2) 都市改造と新地方都市の整備,(3) これらを結ぶ全国的な総合ネットワークの整備の3点である。当時は一方では雄大な構想として評価されたが,他方公害を全国に拡散するものであるなどという激しい批判も浴びた。地価対策を講じる前に列島改造論を打出したことは土地の投機を招き,おりからの過剰流動性と相まって狂乱的な地価の暴騰を引起すことになった。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

日本列島改造論

1972年6月20日、日刊工業新聞社から出版(現在は絶版)。90万部を超えるベストセラーとなった。明治元年(1868年)からの約100年、日本は東京一極集中が進んだ歴史だったと指摘。その流れを変えるために「国土維新」を掲げ、都市と地方を結ぶ鉄道網、高速道路網を整え、地方に工業を再配置して、地方で豊かに暮らせる国づくりを唱えた。その後の国土開発の基礎となった半面公共事業の拡大、開発主導による地価上昇を招いた。本の主な章立ては「明治百年は国土維新」「平和と福祉を実現する成長経済」「人と経済の流れを変える」「都市改造と地域開発」など。

(2012-04-30 朝日新聞 朝刊 1経済)

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大辞林 第三版の解説

にほんれっとうかいぞうろん【日本列島改造論】

1972年(昭和47)の自民党総裁選挙の際に、田中角栄が発表した、工業の再配置、交通網の整備を骨子とする国土の総合的な開発計画。

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