早馬(読み)はやうま

精選版 日本国語大辞典「早馬」の解説

はや‐うま【早馬】

〘名〙
① 早打(はやうち)使者の乗る。急使の馬。また、その馬に乗る急使。
※平家(13C前)五「福原へ早馬をもって申けるは」
② はやく走る馬。よく走る馬。駿馬。
※平中(965頃)三四「この男、忍びたるものから、はやむまと思はぬ人の、まと思ひに思ひて住むぞ、ありける」

はや‐ま【早馬】

〘名〙
① =はやうま(早馬)俚言集覧(1797頃)〕
牛馬。また、その神のに行なわれる競馬(くらべうま)鹿児島県でいう。

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世界大百科事典 第2版「早馬」の解説

はやうま【早馬】

一般には,急使の馬,またその馬に乗る急使などを意味し,早打(はやうち)などとほぼ同義である。中世とくに鎌倉時代に頻出し,またこの時代にはやや特殊な歴史的意味がある。鎌倉幕府は開創の当初から鎌倉・京都間の東海道に,蒙古襲来後は,京都から山陽道さらに博多まで駅逓(えきてい)制度を設けたが,これは馬によって迅速な通信連絡を図るものであるから,早馬制度ということができる。1261年(弘長1)東海道の宿々に2疋の早馬を常備させたが,その最短速度は,鎌倉・京都間で3,4日,京都・博多間が6,7日ときわめて速く,この制度が鎌倉幕府の安定,強化に役立った点は計り知れない。

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