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暗峠 くらがりとうげ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

暗峠
くらがりとうげ

大阪府東大阪市と奈良県生駒市の境,生駒山山頂の南にある。標高 455m。生駒山地のほぼ中央を東西に横切る暗越 (くらがりごえ) 奈良街道上にあり,大阪,奈良を結ぶ最短コースとして古くから発達。峠集落や石畳もみられたが,1914年大阪電気軌道 (現近畿日本鉄道奈良線) が生駒トンネルの完成とともに開通し,現在の峠道は石畳にのみその面影をとどめ,ハイキングに利用されている。

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デジタル大辞泉の解説

くらがり‐とうげ〔‐たうげ〕【暗峠/闇峠】

大阪府東大阪市と奈良県生駒市との境にある、生駒山地の峠。近世、暗越奈良街道の交通の要地

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世界大百科事典 第2版の解説

くらがりとうげ【暗峠】

大阪府東大阪市と奈良県生駒市との境界をなす生駒山地鞍部にある峠。標高455m。大阪と奈良を最短直線で結ぶ奈良街道(国道308号線)が通る。古代から生駒越えの重要な峠で,《古事記》《万葉集》にみえる日下の直越(ただごえ)とする説がある。江戸時代には大坂から大和・伊勢方面への往来でにぎわい,数軒の宿屋掛茶屋高札場があったが,明治中期の関西本線,大正初期の近鉄奈良線開通以後急速にさびれた。峠には石畳の道が残り,ハイキングコースとなっている。

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大辞林 第三版の解説

くらがりとうげ【暗峠】

生駒いこま山地中央にある峠。近世、大坂と奈良を結ぶ最短路として往来が盛んだった。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔大阪府(奈良県)〕暗峠(くらがりとうげ)


大阪・奈良の府県境にある生駒(いこま)山頂南側を越える峠。標高約450m。鉄道開通以前、暗越奈良(くらがりごえなら)街道は大阪と奈良の町を結ぶ最短路としてにぎわった。石畳・石仏などが残り、ハイキングコースとして人気。信貴(しぎ)生駒スカイラインが稜線(りょうせん)近くを走り、峠の南は大阪府民の森が広がる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

暗峠
くらがりとうげ

大阪府と奈良県との境にある生駒(いこま)山地のほぼ中央にある峠。生駒山頂の南約1.5キロメートルの鞍部(あんぶ)にあり、暗越奈良街道が通る。標高455メートル。大阪と奈良を結ぶ最短コースで、近世には大坂から奈良、初瀬(はせ)、伊勢参詣(いせさんけい)路として往来が盛んで、茶屋、旅舎が多かったが、明治になって現在のJR関西本線、近畿日本鉄道奈良線が開通し、しだいに衰えた。延長40メートル、幅1メートルの石畳道は1972年(昭和47)の道路拡幅工事で周囲をコンクリートで固められた。[前田 昇]

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世界大百科事典内の暗峠の言及

【生駒山】より

…山地の成因については,著しい断層の露頭も見いだされ断層運動による地塁や傾動地塊と考えられていたが,新しく基盤褶曲が提唱された。大阪平野と奈良盆地をつなぐ道が山地を越えているが,暗(くらがり)峠(455m)の奈良街道が古来有名である。1914年に大阪電気軌道(現在の近鉄)の生駒トンネルが開通して,奈良~大阪間の交通が容易になった。…

※「暗峠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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