書屋(読み)ショオク

デジタル大辞泉 「書屋」の意味・読み・例文・類語

しょ‐おく〔‐ヲク〕【書屋】

多く書物を置いて、読書勉学に用いる家や部屋書斎
書店
文人蔵書家自分の家の雅号に用いる語。正岡子規の「獺祭だっさい書屋」など。
[類語]書斎

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精選版 日本国語大辞典 「書屋」の意味・読み・例文・類語

しょ‐おく‥ヲク【書屋】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 多くの書物を置いて、読書・勉学などに用いる家や部屋。書斎。書堂。
    1. [初出の実例]「書屋を一つもちたれば風雨が吹破ぞ」(出典:両足院本山谷抄(1500頃)一〇)
    2. [その他の文献]〔王建‐書贈旧渾二曹長詩〕
  3. 書店。本屋
  4. 文人や蔵書家などの居宅の雅号に用いる語。正岡子規の「獺祭(だっさい)書屋」など。

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普及版 字通 「書屋」の読み・字形・画数・意味

【書屋】しよおく(をく)

書物を入れる室。書庫。読書の室。唐・李商隠自ら(おく)る〕詩 陶令(潜)、官をてし後 仰ぎ眠る、書屋の中

字通「書」の項目を見る

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図書館情報学用語辞典 第5版 「書屋」の解説

書屋

文献上,日本最古の図書館と推定される施設.1992(平成4)年,法隆寺金堂の釈迦三尊像台座の解体修理中,台座下部の板に墨書が発見され,そこに「書屋」「辛巳」などの銘文が判読された.「辛巳」は621年(推古朝),「書屋」は,後の「書司」(奈良時代内廷役所)や「書殿」(万葉集に見え,大宰府にあった)と似たものと考えられ,図書館を指すと見られる.銘文のある板は他の建物の転用材と考えられており,それがどこにあったのか,朝廷にあった可能性があるが,詳細は不明である.

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