デジタル大辞泉
「朔望月」の意味・読み・例文・類語
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さくぼう‐げつサクバウ‥【朔望月】
- 〘 名詞 〙 朔から次の朔に至る時間。太陽、月、地球が一直線に並んだときから次にそうなるまでの時間の平均値で、二九・五三〇五八九日。太陰月。
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朔望月
さくぼうげつ
synodic month
朔から次の朔までの間の時間。月と太陽の黄経の差が 360゜変化するに要する時間で,この間に地球から見る月は朔 (新月) ,上矩 (上弦 ) ,望 (満月 ) ,下矩 (下弦 ) と満ち欠けの一周期を示す。朔望月の値は回帰月の逆数と太陽年の逆数の差の逆数として与えられる。すなわち
よって,1朔望月=29.53059日=29日 12時間 44分3秒。これが太陰暦の基本となる単位である。
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朔望月 (さくぼうげつ)
synodic month
太陽に対して月が天球を一周する時間で,29.530589日。太陽と月の黄経の差が0度のときを朔といい,180度のときを望という。ある朔から次の朔まで(あるいはある望から次の望まで)を朔望月という。その長短の差は13時間をこえるが,平均すると29日12時間44分3秒弱でこれを平均朔望月という。旧暦は朔望月を基に暦月を定めたので,1ヵ月は大の月30日,小の月が29日というどちらかになった。
執筆者:内田 正男
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朔望月
さくぼうげつ
太陽に対して月が天球を1周する時間、いいかえると月が満ち欠けする周期、新月から次の新月まで(満月から次の満月まで)の時間。平均の日数は29.530589日(29日12時間44分2.9秒)である。月の運動は不規則で、この平均日数の前後に6.5時間ぐらい変動する。われわれの日常生活にもっとも関係のあるひと月で、太陰暦法の基本周期である。
[渡辺敏夫]
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世界大百科事典(旧版)内の朔望月の言及
【月】より
…
[公転周期]
公転周期は基準となる方向をどこにとるかによって異なった値をとる。動かないと思われる恒星の方向を基準にする恒星月の平均値は27.32166日,歳差で動く春分点の方向を基準とした分点月の平均値は27.32158日,動いている太陽の方向を基準にとった公転周期である朔望(さくぼう)月の平均値は29.53059日である。この朔望月は月が満ち欠けを繰り返す周期で,暦の上での1ヵ月は朔望月であることが多い。…
※「朔望月」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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