本朝書籍目録(読み)ほんちょうしょじゃくもくろく

  • ほんちょうしょじゃくもくろく ホンテウ‥
  • ほんちょうしょじゃくもくろく〔ホンテウシヨジヤクモクロク〕

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

鎌倉時代後期の図書目録。『日本書籍総目録』『仁和寺書籍目録』『御室書籍目録』ともいう。編者は,清原業忠冷泉為相など諸説があるが,藤原実冬が有力。1巻。 13世紀末成立。日本で著作された書物 493部を,神事,帝紀,公事,政要,氏族地理類聚,字類,詩家,雑抄和歌和漢管弦,医書,陰陽,人々伝,官位,雑々,雑,仮名の 20部門に分類し,著者,巻冊数などを示す。現存する日本最古の図書目録である。

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デジタル大辞泉の解説

鎌倉時代の図書目録。1巻。編者未詳。建治3~永仁2年(1277~1294)に成立か。日本の図書493部の書目を神事・帝紀・公事など20部門に分類、巻数などを記したもの。

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百科事典マイペディアの解説

現存最古の和書目録。1巻。成立は鎌倉時代。編者は藤原実冬ともいうが不詳。神事,帝紀,公事などの20項に分けて,当時知り得る全書籍について,その書名と巻数および著者名等を記す。
→関連項目水鏡

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世界大百科事典 第2版の解説

中世に編纂された日本最初の和書目録。1巻。《御室和書目録》《仁和寺書籍目録》《日本書籍総目録》ともいう。奥書に〈この抄,入道大納言実冬卿密々に借賜わるところの本なり,永仁2年(1294。永仁を永正とする伝本もある。永正2年なら1505)8月4日これを写す。師名(在判)〉とあるところから,鎌倉後期,弘安~正応(1278‐93)ころの成立と考えられている。編者は奥書にみえる滋野井大納言藤原実冬(1243‐1303)と推定されるが,室町時代15世紀の清原業忠・冷泉(れいぜい)大納言藤原為富とする説もある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

日本人が鎌倉前期までに編纂(へんさん)・著述した書物の目録。一巻。編者未詳。鎌倉中期の成立。書名493点を神事、帝紀、公事(くじ)などの20部門に分類している。ただし和歌の書物については、すでに『和歌現在書目録』があったため省略されている。書名の下に巻数と作者を注記しただけの目録であるが、散逸した書物の名がみられる点で貴重である。本来は、鎌倉前期までの日記の目録『諸家名記(しょけめいき)』と合冊して伝わっていたらしい。

[益田 宗]

『和田英松著『本朝書籍目録考証』(1936・明治書院)』

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精選版 日本国語大辞典の解説

中世の図書目録。一巻。編者は清原業忠かというが、冷泉為富説・滋野井実冬説などもあり未詳。成立時も室町前期・鎌倉後期の二説あり、未詳。国書の目録としては最古のもの。四九三の書目を神事・帝紀以下二〇部門に分類、巻数を示し、時にはその著者名と簡略な解題を付す。「御室書籍目録」「仁和寺書籍目録」「日本書目録」などの異称が多い。

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旺文社日本史事典 三訂版の解説

中世(13世紀ころ)に編纂された,日本でできた書物の現存最古の総目録
『仁和寺書籍目録』ともいう。編者未詳。神事・帝紀・公事・氏族・地理・管絃などの20部門に分類し,書名・巻数・著書を記す。漢籍のみの集録など不備な点もあるが貴重な史料

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