本朝高僧伝(読み)ほんちょうこうそうでん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

本朝高僧伝
ほんちょうこうそうでん

日本の僧侶の伝記師蛮著。 75巻。元禄 15 (1702) 年成立。総目,巻首,本文で構成され,1664人の人々についての伝記が記されている。三論,法相,倶舎成実,華厳,律,顕,密,禅,土に関する高僧の伝記のほかに,明神,仙人,高徳な人の伝記も載せているが,親鸞と日蓮については触れていない。資料が豊富でしかも公正に使用しているところから,日本仏教史の研究には不可欠の書。

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百科事典マイペディアの解説

本朝高僧伝【ほんちょうこうそうでん】

江戸中期の仏書高僧伝の一つ。著者は臨済宗卍元師蛮(まんげんしばん)。75巻。1702年成立。《元亨(げんこう)釈書》の欠を補うため,広く史料を集め,古代からの1662人の僧の伝記を収める。依拠した史料を掲げ,最も整備された僧伝であるが,日蓮宗浄土真宗の僧は一人も入っていない。本書に続くものに1867年の道契(どうけい)著《続日本高僧伝》11巻がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

ほんちょうこうそうでん【本朝高僧伝】

臨済宗の卍元師蛮(まんげんしばん)が1702年(元禄15)に著した日本で最も浩瀚(こうかん)な高僧伝。75巻。中国の高僧伝を参考に,法本,浄慧,浄禅,感進,浄律,檀興,浄忍,遠遊,読誦(どくじゆ),願雑の10科に分類して,古代から近世に至るまで各宗の僧ら1662人の伝記を収める。師蛮は若くして僧伝の編集を志し,史料の探訪に努め,1678年(延宝6)に禅僧の伝記集である《延宝伝灯録》41巻を著し,さらに各宗におよぶ完全な僧伝として本書を編集した。

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大辞林 第三版の解説

ほんちょうこうそうでん【本朝高僧伝】

日本の各宗の高僧一六六二人の伝記。七五巻。臨済宗の卍元師蛮まんげんしばん著。1702年刊。

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精選版 日本国語大辞典の解説

ほんちょうこうそうでん ホンテウカウソウデン【本朝高僧伝】

江戸中期の仏教書、伝記。七五巻。卍元師蛮(まんげんしばん)著。元祿一五年(一七〇二)成立。宝永四年(一七〇七)刊。広く諸資料をさぐり、各宗派にわたって、一六六二人の高僧・諸神の伝記を載せる。

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世界大百科事典内の本朝高僧伝の言及

【高僧伝】より

… つぎに高麗・覚訓撰《海東高僧伝》2巻は,仏教を朝鮮に流通させた諸高僧の伝であり,日本にのみ伝存された朝鮮佚書の一つでもある。日本については,聖徳太子伝を巻首におくとともに道昭より天海にいたる僧伝たる性潡撰《東国高僧伝》10巻のほか,より完備したものとして師蛮撰《本朝高僧伝》75巻とそれにつづく道契撰《続日本高僧伝》11巻が,いずれも《大日本仏教全書》に収められている。なお唐の義浄撰《大唐西域求法高僧伝》1巻は,中国より求法のためにインドに赴いた60余人の僧侶たちの伝記であり,高僧伝とは称さないが,比丘尼の事跡を収録した梁の宝唱撰《比丘尼伝》なども,一種の高僧伝とみてよかろう。…

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