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束明神古墳 つかみょうじんこふん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

束明神古墳
つかみょうじんこふん

奈良県高市郡高取町にある古墳時代終末期の古墳。 1984年に県立橿原考古学研究所が,すでにかなり破壊されていた凝灰岩切石積の横口式の石槨を調査した。復元の結果石槨は,内径が長さ約 3m,幅 2m,高さ 2.5mの規模で,唐尺および黄金分割の使用が推定された。遺物はわずかしか残っておらず,木棺の破片と考えられている漆の膜,金銅製の金具,釘などが出土。円座金具は高松塚出土品に類似する。同時に墳丘も調査された結果,さしわたしが 30mほどの八角形の平面形をしていたものと推測され,墳丘の形から被葬者は皇族であろうと考えられているが,被葬者をめぐって多くの議論がなされた。歯の鑑定では,30歳前後の女性ないし細身の男性のものという特徴が示されている。以上と,『万葉集』草壁皇子挽歌に見える「檀乃岡」「佐太乃岡」の地名と本古墳の所在する真弓岡,佐田の対応より,689年に 27歳で死んだ草壁皇子の陵墓とする説が有力である。

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世界大百科事典 第2版の解説

つかみょうじんこふん【束明神古墳】

飛鳥地方の西南にある終末期古墳。所在地は奈良県高市郡高取町佐田。真弓丘陵の南東部に位置し,尾根の斜面を大きく削って整地し,その中央に直径約20m,高さ約4mの円墳状の墳丘を版築技法で築く。石槨は二上山系の凝灰岩切石を段状に積み上げた南に開口する横口式石槨で,内法は長さ312cm,幅206cm,高さは盗掘で破壊されていて確かでないが,約250cmと推測されている。床面にも1辺約60cmの方形の切石を二重に敷き,四周の壁は厚さ26.5cmと23.0cmの切石を用いて垂直に5段に築いたのち,さらにその上も同様な石材を用いて約60度の傾斜をなして5段に積み,断面台形になるように天井部を構成したらしい。

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大辞林 第三版の解説

つかみょうじんこふん【束明神古墳】

奈良県高市郡高取町にある終末期の古墳。凝灰岩製の横口式石槨が特徴。草壁皇子陵として有力視されている。

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