栖雲寺(読み)せいうんじ

精選版 日本国語大辞典 「栖雲寺」の意味・読み・例文・類語

せいうん‐じ【栖雲寺】

  1. 山梨県東山梨郡大和村にある臨済宗建長寺派の寺。山号天目山。貞和四年(一三四八武田信満創建開山業海本浄境内に信満の墓、勝頼の首窟がある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「栖雲寺」の解説

栖雲寺
せいうんじ

[現在地名]小浜市大原

常高じようこう寺の惣門内にある。万松山と号し、臨済宗妙心寺派。本尊釈迦如来。文明一五年(一四八三)武田信親の創建、京都東山建仁けんにん寺の僧潤甫周玉(武田元信長子)の開山という(若州管内社寺由緒記)。しかし「若狭国税所今富名領主代々次第」の応永一四年(一四〇七)五月一七日の記事に「当浜御成ありて栖雲寺に御座」とあって、将軍足利義持の来遊を伝えており、室町初期に存在したとも考えられる。潤甫周玉が没した天文一七年(一五四八)以後は無住となり、衰微していたが、浅野長政が扶助し存続した(「万松山栖雲寺由来」当寺文書)。慶長七年(一六〇二)一〇月、小浜藩主京極高次は米五石を寄進している(同文書)


栖雲寺
せいうんじ

[現在地名]富岡市富岡

屋敷やしきにあり、江戸時代に代官屋敷のあった所といわれる。臨済宗妙心寺派、大虎山と号する。本尊は釈迦如来・薬師如来。山号は曾我兄弟に縁があるという虎御前が建てた、あるいは伊藤一族の祖が虎御前の追善供養のため建てたといわれる供養塔御虎石に由来するという。この塔は境内から発掘され、享徳元年(一四五二)薬師堂の開基古崖聖来が門前に建てたという。天明八年(一七八八)の富岡町明細帳(県立文書館蔵)に境内除地として一反二畝がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「栖雲寺」の解説

栖雲(せいうん)寺

山梨県甲州市南部にある臨済宗建長寺派の寺院。山号は天目山。武田家の菩提寺。国指定重要文化財の普応国師坐像を所蔵。蕎麦切り発祥の地とされる。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android