執拗(読み)シツヨウ

デジタル大辞泉 「執拗」の意味・読み・例文・類語


しつ‐おう〔‐アウ〕【執×拗】

[名・形動]しつよう(執拗)」に同じ。
おれが―なのじゃない」〈漱石道草

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精選版 日本国語大辞典 「執拗」の意味・読み・例文・類語

しつ‐よう‥エウ【執拗】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「よう」は「拗」の呉音 )
  2. 頑固に自分の考え、態度をゆずらないこと。また、そのさま。かたいじ。しつおう。
    1. [初出の実例]「荊公は執拗な者で、何事でまり、我云た事を本にするほどに」(出典:山谷詩集鈔(1647)五)
  3. 相手に対するはたらきかけ方がしつこいこと。また、そのさま。しつおう。
    1. [初出の実例]「此(地租改正に従ふて)の文字を甚だ執拗して論ずるより」(出典:地方官会議日誌‐一三・明治八年(1875)七月七日)

しつ‐おう‥アウ【執拗】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「おう」は「拗」の漢音 ) =しつよう(執拗)
    1. [初出の実例]「僕は彼女の執拗(シツアウ)を悪むよりは」(出典:彼岸過迄(1912)〈夏目漱石松本の話)

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普及版 字通 「執拗」の読み・字形・画数・意味

【執拗】しつよう(えう)・しつおう(あう)

しつこい。〔三朝名臣言行録、七〕上(しやう)曰く、王安石は何如(いかん)と。(司馬)光曰く、人は(王)安石を姦なりと言ふは、則ち之れを毀(そし)ること太(はなは)だぎたり。但だ事を曉(さと)らず、執拗なるのみ。此れ其の實なりと。

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