しつこい(読み)シツコイ

デジタル大辞泉 「しつこい」の意味・読み・例文・類語

しつこ・い

[形][文]しつこ・し[ク]
色・味・においなどが濃厚すぎて、後に残る感じである。くどい。「脂が多くて―・い味」
物事にこだわって煩わしい感じである。また、つきまとってうるさい。執念深い。「―・く追いまわす」「―・い男」
[派生]しつこさ[名]
[類語](1くどいこってり脂っこいこってりあぶらっこい濃厚濃い濃密深いこまやか色濃いこてこてぎたぎたぎとぎとねっとり脂ぎる脂ギッシュオイリー毒毒しいごてごて/(2未練がましい名残惜しい惜しいもったいないあたら残念残り惜しい残り多い口惜しい惜しむ心残り物惜しみ未練愛惜痛惜後ろ髪後を引く去り難い悪あがきうじうじうだうだいじいじぐじぐじもじもじ因循断腸の思い負け惜しみ尾を引く恋恋れんれん惜しげ思い残すたゆたう思い迷う忍びないしぶとい執拗くどいねちっこいねつこいねついねちねちねっちりくどくど粘り強い押しが強い我慢強い根強い執念深いマニアック病的クレージーいかれる神経質凝り性モノマニアモノマニアック偏執狂アブノーマル異常異様狂的ディレッタント物好き酔狂好事家こうずかおたく狂い気違いマニアつうこだわりこだわる道楽れ者凝り屋凝り固まるサブカルチャー

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精選版 日本国語大辞典 「しつこい」の意味・読み・例文・類語

しつこ・い

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]しつこ・し 〘 形容詞ク活用 〙
  2. 色彩、味、香りなどが濃厚である。濃厚でわずらわしい。くどい。
    1. [初出の実例]「大夫、わが能は年寄候ほどに、しつこうなり候をや、と被申候間」(出典:禅鳳雑談(1513頃)上)
    2. 「重苦しく舌の先に溜るしつ濃(コ)い乳の味」(出典:思ひ出す事など(1910‐11)〈夏目漱石〉一三)
  3. つきまとってうるさい。煩わしい。また、執念深い。執拗(しつよう)である。
    1. [初出の実例]「めがゆく、めがゆく、おめが行候、しつこうや」(出典:虎明本狂言・花子(室町末‐近世初))
    2. 「秋にはあへとあきもせぬ中 七夕はあまりしつこきちきりにて」(出典:俳諧・野集(1650)三)

しつこいの派生語

しつこ‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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