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梅雨小袖昔八丈 つゆこそでむかしはちじょう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

梅雨小袖昔八丈
つゆこそでむかしはちじょう

歌舞伎の世話狂言。通称『髪結新三』。4幕。河竹黙阿弥作。 1873年東京中村座初演。享保年間 (1716~36) の実説をふまえ,人情噺で人気のあった『白子屋政談』を5世尾上菊五郎のために劇化したもの。

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デジタル大辞泉の解説

つゆこそでむかしはちじょう〔つゆこそでむかしハチヂヤウ〕【梅雨小袖昔八丈】

歌舞伎狂言。世話物。4幕。河竹黙阿弥作。明治6年(1873)東京中村座初演。江戸の材木商白子屋の娘お熊を、髪結新三(かみゆいしんざ)がかどわかす話。人情噺(にんじょうばなし)「白子屋政談」によったもの。通称「髪結新三」。

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世界大百科事典 第2版の解説

つゆこそでむかしはちじょう【梅雨小袖昔八丈】

歌舞伎狂言。世話物。4幕11場。河竹黙阿弥作。通称《髪結新三》。別名題《曠小袖往昔(はれこそでむかし)八丈》など。1873年(明治6)6月東京中村座初演。配役は髪結新三と大岡越前守を5世尾上菊五郎,弥太五郎源七・家主長兵衛を3世中村仲蔵,手代忠七を坂東家橘白子屋お熊を8世岩井半四郎,下剃勝奴を尾上梅五郎(のちの4世尾上松助)など。3世春錦亭柳橋の人情噺《白子屋政談》を脚本にしたもので,大詰に大岡裁きがつけてある。

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大辞林 第三版の解説

つゆこそでむかしはちじょう【梅雨小袖昔八丈】

歌舞伎世話物の一。河竹黙阿弥作。1873年(明治6)東京中村座初演。通称「髪結新三かみゆいしんざ」。江戸の材木屋白子屋の娘お熊をかどわかす髪結新三の悪党ぶりを描く。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

梅雨小袖昔八丈
つゆこそでむかしはちじょう

歌舞伎(かぶき)脚本。世話物。四幕。河竹黙阿弥(もくあみ)作。通称「髪結新三(かみゆいしんざ)」。1873年(明治6)5月、東京・中村座で5世尾上(おのえ)菊五郎らにより初演。当時、春錦亭柳桜(しゅんきんていりゅうおう)が得意にしていた人情噺(ばなし)『白子屋(しろこや)政談』の脚色。材木商白子屋の娘お熊は手代忠七と恋仲だったが、家のため持参金付きの婿をとることになる。出入りの髪結新三は忠七をそそのかしてお熊を連れ出させ、深川のわが家へ監禁する。永代橋で新三に突き離された忠七は面目なさに死のうとし、顔役弥太五郎源七(やたごろうげんしち)に救われる。白子屋に頼まれてお熊を取り戻しにきた源七を、新三は逆に辱しめて追い帰すが、家主(いえぬし)長兵衛の老獪(ろうかい)な掛け合いには頭があがらず、しぶしぶとお熊を返す。のち源七は閻魔堂(えんまどう)橋で新三を殺して仕返しをする。時鳥(ほととぎす)や初鰹(はつがつお)の風物を巧みに配して梅雨(つゆ)明けの季節感を写し、江戸の下町風俗を淡彩に描いた傑作。小悪党新三が「永代橋」で忠七を打ち据えるぴりっとした啖呵(たんか)や、「新三内(うち)」で初め源七をやりこめながら、長兵衛には脅かされたりすかされたりしたすえ、お熊の手切れ金を半分も上前をとられるやりとりが見どころ。新三の役は6世菊五郎が父5世の演出を洗練させて生世話(きぜわ)芸の精髄を示し、これを2世尾上松緑(しょうろく)、17世中村勘三郎が受け継いでいる。[松井俊諭]

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