(読み)ガイ

デジタル大辞泉 「概」の意味・読み・例文・類語

がい【概】[漢字項目]

常用漢字] [音]ガイ(慣) [訓]おおむね
ならして一様にする。全体をならして扱うこと。大体。あらまし。「概括概観概況概算概数概説概要概略概論一概梗概こうがい大概
その人の表面に現れた風格気迫。「気概
[補説]原義は、升の面を平らにならす升かき棒。「槩」は異体字。
[名のり]むね

がい【概】

その人から感じとれる風格。おもむき。「古武士がある」

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精選版 日本国語大辞典 「概」の意味・読み・例文・類語

がい【概】

  1. 〘 名詞 〙
  2. おもむき。ようす。ありさま。
    1. [初出の実例]「今や昂然(かうぜん)として世界に臨むの概(ガイ)あり」(出典戦後文学(1895)〈内田魯庵〉)
    2. [その他の文献]〔晉書‐桓温伝〕
  3. 特に、激する心のようす。意気のあがること。気概。
    1. [初出の実例]「自ら他を率(ひき)ゐるの概を以て戦闘するを要す」(出典:歩兵操典(1928)第一一五)
  4. 大体のところ。あらまし。おおむね。→概して

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普及版 字通 「概」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 14画

(旧字)
15画

[字音] ガイ・カイ
[字訓] とかき・あらまし・おおむね

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(既)(き)。(慨)(がい)の声がある。〔説文六上に字をに作り、斗斛(とこく)(ますめ)を平らかにならすものであるという。

[訓義]
1. とかき。
2. ならす、おさえる、はかる。
3. あらまし、おもむき、ようす。
4. おおむね、おおよそ。

[古辞書の訓]
名義抄 ハカリ・スル・ハラフ・オホムネ 〔字鏡集〕 タヒラム・オホムネ・トカケノキ・ハラフ・ハラム・ハカリ・ツヱ・トカ・ハルカ・スル

[熟語]
概可・概括・概観・概況・概見概言概乎・概算概尚・概状・概説概則・概念・概平・概要・概略・概量・概論
[下接語]
一概・感概・気概・梗概・勝概・節概・大概・風概・要概

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