翻訳|altimeter
地表面または海水面からの高度を測る計測器で,おもに航空機で使用される。気圧高度計と電波高度計に大別される。気圧高度計は高度が高くなるにしたがい気圧が減少する関係を用いて,検知した気圧から算出される高度(気圧高度)を表示する。気圧と高度の関係は,一般に標準大気と呼ぶ仮想の大気を仮定して求めるが,実際には測定場所や時間により気圧が変動するなど標準大気状態にないため,指示高度に誤差を生じる。このため気圧高度計では上記の誤差を容易に補正できるようにしてある。電波高度計は航空機などから地表に向かって電波を発射し,その反射波を受け高度を測定する計器で,反射波の周波数のずれにより高度を知る周波数変調方式の低高度用のものと,反射波が戻ってくるまでの時間により高度を知るパルス方式の高高度用のものがある。気圧高度計と異なり,地表と航空機などとの垂直距離,つまり絶対高度を指示するので,絶対高度計とも呼ばれる。
→高度
執筆者:氏家 悌夫
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…地上の交通機関で用いられる計器に比べ,高い精度をもっていること,小型,軽量であること,温度,圧力などの環境の変化に対する耐久性に優れていること,応答が速いこと,表示の読取りが容易であることなどが強く要求される。
[歴史]
初期の飛行機では,飛行・航法計器としてせいぜい時計,高度計,速度計,磁気コンパスくらいを装備しているにすぎなかった。しかも高度計も気圧計の読みを標準大気に従って換算した気圧高度を示すもので,現在のような補正を行う機能はもっておらず,地上の気圧が標準気圧と異なる場合や,実際の大気が標準大気のとおりの高度変化をしない場合は誤差を生ずる。…
※「高度計」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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