デジタル大辞泉 「付目」の意味・読み・例文・類語 つけ‐め【付(け)目】 1 つけこめるすきや、利用できるような弱点。「捕手の弱肩が付け目だ」2 めざすところ。ねらいどころ。めあて。「財産が付け目の結婚」3 カルタやさいころの賭博とばくで、ねらいをつけた札や采さいの目。「四五人寄り合ひ、―の跡で置かぬかと、貫き銭の音は小勝負なり」〈浮・諸艶大鑑・五〉[類語](1)短所・難点・欠陥・傷・癖くせ・難・遜色・弱点・欠点・盲点・瑕疵かし・瑕瑾かきん・粗あら・弱み・泣き所・負い目・引け目・デメリット・ウイークポイント・ハンディキャップ/(2)目的・目当て・狙い・狙い所・あてど 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「付目」の意味・読み・例文・類語 つけ‐め【付目】 〘 名詞 〙① 江戸時代に、カルタ・さいころ賭博(とばく)で、ねらいを付けた札や采の目。自分に都合のよい札や采の目。[初出の実例]「我かるたをひねりて見るに、つけめをしたり」(出典:咄本・当世軽口咄揃(1679)五)② 目あてにしていること。ねらいどころ。[初出の実例]「其足よは連たが。盗する付目(つケめ)じゃ。よもやと思はせしてやるが当世のはやり物」(出典:浄瑠璃・義経千本桜(1747)三)③ 自分の有利になるように利用できる相手の欠点や隙。つけこみどころ。[初出の実例]「女もどうやらまんざらで、ない心なまごころが此方の奇貨(ツケメ)」(出典:桐一葉(1894‐95)〈坪内逍遙〉四) つく‐め【付目】 〘 名詞 〙 語義未詳。梶を舷に結びつける突起した部分の名か。→かじつくめ。[初出の実例]「妹許(いもがり)と吾が行く道の川しあれば付目(つくめ)結(むす)ぶと夜そふけにける」(出典:万葉集(8C後)八・一五四六) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例