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欽差大臣 きんさだいじんQin-chai da-chen; ch`in-ch`ai ta-ch`ên

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

欽差大臣
きんさだいじん
Qin-chai da-chen; ch`in-ch`ai ta-ch`ên

中国,清代の臨時官職名の一つ。皇帝が特定の重要事件を処理させるため,特に臨時の権限を与えて任命派遣させた三品以上の大官をいう。本来,欽差官とは皇帝から重大事件を処理するため特に派遣された者に対する呼称で,明代に始る制度。清では,明制を継承したが,四品以下の欽差官員と区別し,欽差大臣の派遣にあたっては,欽差大臣関防と記した印を授けて携行させた。

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デジタル大辞泉の解説

きんさ‐だいじん【×欽差大臣】

中国、代におかれた臨時の官職。皇帝直属で、内乱鎮圧・対外重要問題処理などを担当した。

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世界大百科事典 第2版の解説

きんさだいじん【欽差大臣 Qīn chāi dà chén】

中国,清代,臨時に特設された官職で,特命全権に相当する。Imperial Commissioner,High Commissionerと英訳される。ある現職についている官僚が特定の任務を帯びて臨時に皇帝から派遣されるものを欽差官といい,そのうち三品以上の大官を欽差大臣という。特に重要なのは外交問題の場合で,アヘン戦争における林則徐の例は有名である。清末の南・北洋大臣も欽差大臣の資格をもち,また外国へ派遣される公使を大清欽差出使大臣と呼んだ。

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大辞林 第三版の解説

きんさだいじん【欽差大臣】

中国、清代、有事の際に特定の事項の処理のため、臨時に特設された官職の一。阿片戦争後は、主に欧米諸国との外交にあたった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

欽差大臣
きんさだいじん

中国、明(みん)・清(しん)時代の官僚任命の一形式。官職についている者が、内乱、戦争、外交交渉など特定の事件の処理のため、臨時に任務を与えられて派遣されることが欽差であり、欽差官のなかでも三品以上の上級官を欽差大臣と称する。清末に外交交渉の任にあたった多くの者は欽差大臣として派遣されている。明代では欽差大臣であった総督、巡撫(じゅんぶ)、さらに学政、粤海関(えっかいかん)監督などは、清代になると常設化した官職となった。[細谷良夫]

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