デジタル大辞泉
「正す」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ただ・す【正・糺】
- 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
- ① 正しくする。本来あるべき状態にもどす。ゆがんでいるもの、混乱しているものなどをきちんとさせる。悪い所、欠点などを改めさせる。矯正する。
- [初出の実例]「大泊瀬の天皇、万機を正統(タタシふさ)ねて天下に臨照したまひき」(出典:日本書紀(720)顕宗二年八月(図書寮本訓))
- 「法衆を匡(タダシ)理(をさ)むること、任、能人に在り」(出典:大慈恩寺三蔵法師伝承徳三年点(1099)七)
- ② 事柄をはっきりさせるために尋ねたり調べたりする。
- (イ) 調べて事実をはっきりさせる。
- [初出の実例]「くにつかみ空にことわる仲ならばなほざりごとをまづやたださむ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)賢木)
- 「うつぼを読返さうと存知てをる所へ、活字本を求ましたから幸ひに異同を訂(タダ)してをります」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)三)
- (ロ) 物事の真理を探り尋ねる。質問する。
- [初出の実例]「才亦其の両端を扣へて猶ほ之を三蔵に質(タダサムト)擬す」(出典:大慈恩寺三蔵法師伝承徳三年点(1099)八)
- (ハ) 罪の有無をはっきりさせるために取り調べる。吟味する。糺問する。
- [初出の実例]「其の見聞くに随ひて糺弾(タタサ)は豈、暴悪きこと有らむ」(出典:日本書紀(720)天武八年一〇月(北野本訓))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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