正鵠(読み)セイコク

デジタル大辞泉 「正鵠」の意味・読み・例文・類語

せい‐こく【正×鵠】

慣用読みで「せいこう」とも》
弓の的の中心にある黒点
物事急所要点
[類語]要項要目要綱論点勘所脈所要点主眼眼目軸足立脚点立脚地力点主力重き重視重点要所ポイント要領大要キーポイント急所つぼ頂門の一針

せい‐こう【正×鵠】

せいこく(正鵠)」の慣用読み。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「正鵠」の意味・読み・例文・類語

せい‐こく【正鵠】

〘名〙 (「正」は鳥、正(鴟鳥)を描いた革の的。「鵠」は鳥、鵠(くぐい)を描いた革の的。一説に「正」は正しい、「鵠」は直(すぐ)の意とも)
① 弓の的。的のまんなかにある黒点。くろぼし。
※西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一三「一樹を正(〈注〉マト)鵠とするものに比すれば」 〔礼記‐射義〕
② 物事のかんじんな部分。要点。急所。また、めあて。目的。
※菅家後集(903頃)叙意一百韻「射毎占正鵠、烹寧壊小鮮
※前期自然主義文学(1949)〈瀬沼茂樹〉三「ことにゾラの小説作法を明らかにした第四節は、大体正鵠(セイコク)を穿(うが)っている」
③ (形動) 物事の核心をついていること。また、そのさま。
※所謂「自然主義前派」に就て(1916)〈赤木桁平〉「僕は、この論旨が果して正鵠(セイコク)な批判として成立ってゐるかどうかを考へる前に」
[補注]慣用読みで「せいこう」とも言う。→せいこう(正鵠)

せい‐こう【正鵠】

〘名〙 「せいこく(正鵠)」の慣用読み。〔必携熟字集(1879)〕
基督と其の事業(1902)〈植村正久〉「其の基督論は多くの重大なる点に於て正鵠(セイコウ)を失したり」

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